1977年のAOR名盤

2019年10月24日

AORの代表的なアルバムのうち、1977年に発売された27作品(Steely Dan, Michael Franks, Erik Taggなど)について、アーティスト名とタイトル、CDの再発状況などをまとめています。アルバムの内容については、管理人のレビュー記事を参考にしてください。

なお、廃盤や未CD化のため入手困難な場合はその旨を示しました。また、メジャーなアーティストに関して複数のアルバムを紹介する場合は、1つ目を●、残り(発売年が1977年でない場合もあり)を○で区別しています。

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AORの名盤 (1977年)

27作品の紹介です。Steely Danの『Aja / 彩(エイジャ)』, Michael Franksの『Sleeping Gypsy』, Erik Taggの『Rendez-Vous』など、クオリティの高い作品が揃っています。一部に高価なものもありますが、Attitudesの『Good News』以外はCDを入手可能です。

  • 029: Steely Dan / Aja (彩(エイジャ))
  • 030: Steely Dan / Royal Scam (幻想の摩天楼) (1976年)
  • 031: Steely Dan / Gaucho (1980年)

Steely Danの年代ごとのアルバムとDonald Fagen、Walter Beckerのソロ・アルバム、彼らが関わった他のアーティストのアルバムについては、こちらにもまとめていますので、参考にしてください。

  • 032: Michael Franks / Sleeping Gypsy
  • 033: Michael Franks / The Art Of Tea (1975年)
  • 034: Michael Franks / Passionfruit (1983年)
    ※ワーナーの「AOR BEST SELECTION 1300」シリーズから2016年9月に『Sleeping Gypsy』が高品質CDで再発されました。『The Art Of Tea』も10月に再発されています。 また、この2タイトルを含む5CDのBOXセット『Original Album Series : Michael Franks』もお薦めです。
  • 035: Kenny Rankin / The Kenny Rankin Album (愛の序章)
  • 036: Kenny Rankin / Hiding In Myself (1988年)
    ※ロサンゼルス生まれ、ニューヨーク育ちのシンガー・ソングライター、Kenny Rankin。「The Kenny Rankin Album」は6作目で、見事な選曲によるカヴァー曲集です。柔らかいストリングスとボサノバ感覚のジャジーなアレンジが素晴らしく、どの曲もKenny Rankinのオリジナルのように聴こえます。
  • 037: Erik Tagg / Rendez-Vous
  • 038: Eric Tagg / Dreamwalkin’ (1982年)
    ※2018年9月にPヴァイン・レコードから、『Rendez-Vous』のCDがオリジナルLPを忠実に再現したダブル紙ジャケット仕様で再発されました。
  • 039: Terence Boylan / Terence Boylan

Steely Danの二人と大学時代のクラス・メイトだったTerence Boylan。これは2作目で、爽やかなウェスト・コースト・サウンドに包まれた美しいアルバム。Donald Fagenもピアノで参加しています。ワーナーの「AOR BEST SELECTION 1300」シリーズから2016年9月に高品質CDで再発されました。

  • 040: Andrew Gold / What’s Wrong With This Picture? (自画像)

ワーナーの「AOR BEST SELECTION 1300」シリーズから2016年9月に高品質CDで再発されました。 また、Edsel Records UKから2013年10月に、本作を含む4作品とボーナス・トラック20曲を3CDに収めた『4 in 3のCDセット』が発売されており、お薦めです。

  • 041: Dan Hill / Longer Fuse (ふれあい)

叙情的なバラードを作ることで定評があり、カナダの吟遊詩人と呼ばれるDan Hillのサード・アルバム。Dan Hillが詞を、Barry Mannが曲を担当した「Sometimes When We Touch / ふれあい」はバラードの名品。全米3位になるヒットを記録しました。

  • 042: Bruce Roberts / Bruce Roberts

しっとりとしたバラード系の評価が高いNY生まれのメロディ・メイカー、Bruce Robertsのファースト・アルバム。収録曲のほとんどが多くのアーティストに歌われています。ワーナーの「AOR BEST SELECTION 1300」シリーズから2016年9月に高品質CDで再発されました。

  • 043: Fools Gold / Mr. Lucky

Tom KellyとDenny Hensonによるデュオ・グループ、Fools Goldのセカンド・アルバム。爽やかなウェスト・コースト・サウンドが詰まった柑橘系のサウンドです。ソニー・ミュージックの「AOR CITY 1000」シリーズから2016年8月にCDが再発されました。

  • 044: LeBlanc & Carr / Midnight Light

ワーナーの「新・名盤探険隊」シリーズから2013年4月にOriginal recording remasteredで再発されました。 同時に、Lenny LeBlancの1976年作『Lenny LeBlanc』と、Pete Carrの1976年のフュージョン作『Not a Word on It』も発売されています。

  • 045: Gary Ogan / Gary Ogan

Leon Russellと交流のあるシンガー・ソングライター、Gary Oganのデビュー作。Leon Russellが共同プロデュースしています。Gary Oganはマルチ・プレイヤーで、ほとんどの楽器を演奏しています。また、優れたメロディ・メイカーであり、瑞々しいメロディが魅力です。

  • 046: Cecilio & Kapono / Night Music

ソニー・ミュージックの「AOR CITY 1000」シリーズから2017年8月にCDが再発されました。 1974年のデビュー作『Cecilio & Kapono』のCDも同時に再発です。

  • 047: Don Brown / I Can’t Say No

ベーシストのGarrett Smithと “Brownsmith" というデュオ・グループを組んで、アルバム1枚を残したDon Brownのソロ1作目。参加ミュージシャンの多くがBrownsmithと共通するので、その続編のようなアルバム。Garrett Smithも2曲を作曲しています。

  • 048: Jackie Lomax / Did You Ever Have That Feeling?

英国出身のシンガー・ソングライター、Jackie Lomaxの5作目。メロウ、グルーヴィ、ファンキーの3要素を揃えた気持ちのいいアルバムです。ユニバーサル ミュージックの「名盤発見伝」から2016年9月に高音質SHM-CDで再発されました。1976年作『Livin' For Lovin' / 愛ある世界』のCDも同時に再発です。

  • 049: Leo Sayer / Thunder In My Heart

英国出身のシンガー・ソングライター、Leo Sayerの5作目。Boz Scaggsの『Silk Degrees』あたりを意識した、洗練されたシティ・ポップ・アルバムです。表情豊かなドラムスは、全曲をJeff Porcaroが担当。2009年に『Leo Sayer』(78年)との2CDの輸入盤が発売されています。

  • 050: Bob Welch / French Kiss

2015年12月に、本作から1980年作『Man Overboard』までの4作品を収めたCD BOXセット『』が発売されました。 またソニー・ミュージックの「AOR CITY 1000」シリーズから2017年8月に、1981年作『Bob Welch / イマジナリー・フール』のCDが再発、1983年作『Eye Contact』が日本初CD化されました。

  • 051: Attitudes / Good News

Jim Keltner(ds, per), Paul Stallworth(b, vo), Danny Kortchmar(g, vo), David Foster(k)の4人が結成したロック・バンド、Attitudesの2作目です。Paul Stallworthがソウル・フィーリングたっぷりに歌うファンキーなナンバーが中心。入手の難しいアルバムです。

  • 052: Alan O’Day / Appetizers (アンダーカヴァー・エンジェル (恋のメニュー))

ハリウッド生まれのシンガー・ソングライターで、山下達郎との仕事でも知られるAlan O’Dayのセカンド・アルバム。全米1位のヒットを記録した「Undercover Angel」や、Helen Reddyが74年に歌って全米1位になった「Angie Baby」のセルフ・カヴァーを収録しています。

  • 053: Rosie / Last Dance

ソウルフルなファルセット唱法を持ち味とするDavid Lasley率いる男女3人のヴォーカル・グループ、Rosieのセカンド・アルバム。ソニーの「AOR CITY 1000」シリーズから2017年8月にCDが再発されました。1作目の『Better Late Than Never』(76年)のCDも同時に再発です。

  • 054: Waters / Waters

男性2人(Luther, Oren)、女性2人(Maxine, Julia)による男女4人の兄弟ヴォーカル・グループ、Watersの2作目。ほとんどの曲でJeff Porcaroがドラムスを担当しており、JeffのしなやかなグルーヴとWatersのエレガントなヴォーカルの相性がバッチリです。

  • 055: Billy Joel / Stranger

Billy Joelの出世作となった5作目。グラミー受賞の「素顔のままで」や、ブロードウェイ・ミュージカルになった「Movin’ Out」など、名曲揃いです。ソニーの「AOR CITY 1000」から2017年8月にCDが再発。78年の『ニューヨーク52番街』と80年の『グラス・ハウス』も同時に再発です。

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