Exile / Don’t Leave Me This Way (1980年) – アルバム・レビュー

おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Exileの1980年のアルバム『Don't Leave Me This Way』の紹介です。

Exile / Don't Leave Me This Way (1980年) フロント・カヴァー

今日紹介するExileは、日本のダンス & ボーカル・グループのエグザイルではなく、70年代から活動しているアメリカのロック・バンド。彼らは "The Exiles" という複数形の名前で60年代から活動していたが、1973年に名前を "Exile" に改め、デビュー・アルバムを発表している。

78年には「Kiss You All Over」が全米1位のヒットを記録。80年代に入るとカントリー・シーンで人気を博し、カントリー・チャートで10曲ものNo.1ヒットを生んでいる。

アルバム『Don’t Leave Me This Way』は5作目で、金澤寿和氏の著書『AOR Light Mellow』に紹介されている。この頃はまだカントリー色は薄く、穏やかに熟したポップなサウンドはAORと呼ぶに相応しい内容だ。

では、おすすめの3曲をピック・アップ。

まずは、甘く爽やかな「It Takes Love To Make Love」。ポップでキャッチーなイントロは、前の年に全米チャートの21位をマークしたRoger Voudourisの「Get Used to It / 僕の想い入れ」にどことなく似ている。鍵盤のリフはMichael McDonaldの「What A Fool Believes」調だ。

2曲目は、穏やかなカントリー・ポップの「The Closer You Get」。Rita Coolidgeが81年のアルバム『Heartbreak Radio』でこの曲をカバーしたほか、カントリー・ロック・バンドのAlabamaも83年にカバーして全米チャートの38位をマークしている。Alabamaは渋く熟れたナンバーの「Take Me Down」も82年にカバーし、全米チャートの18位(ACチャートでは5位)を記録した。

3曲目は、軽快なグルーヴが気持ちいい「There's A Love」。こちらは、John Ford Coleyの80年のアルバム『Leslie, Kelly & John Ford Coley』でカバーされたほか、Michael Johnsonが83年のアルバム『Lifetime Guarantee』でカバーしている。

Exileの曲のカバーで最も有名なのは、Huey Lewis & the Newsの83年のヒット曲「Heart and Soul」だろう。Exileの81年のアルバム『Heart and Soul』のタイトル曲をカバーしたもので、Huey Lewis & the Newsの83年の大ヒット作『Sports』からのファースト・シングルになり、全米8位を記録した。

アルバム『Don't Leave Me This Way』のCDの入手は難しい。90年に『Keeping It Country』というタイトルで初CD化されているが、その後の再発がなく、私も未入手。91年発表のコンピレーション・アルバム『The Complete Collection』に本作から7曲が収録されているので、今のところそれで我慢している。

●収録曲
  1. You're Good For Me - 3:32
  2. Nobody's Hero - 4:27
  3. Don't Leave Me This Way - 4:36
  4. Take Me Down - 4:35
  5. Smooth Sailin' (Rock In The Road) - 3:42
  6. Jailbait - 2:57
  7. There's A Love - 3:36
  8. The Closer You Get - 4:13
  9. It Takes Love To Make Love - 4:13
  10. Let's Do It All Over Again - 3:55

◆プロデュース: Peter Coleman

◆参加ミュージシャン: J.P. Pennington(g, vo), Les Taylor(g, vo), Buzz Cornelison/Mark Gray/Marlon Hargis(k, vo), Sonny Lemaire(b, vo), Steve Goetzman(ds, vo)

スポンサーリンク