Attitudes / Good News (1977年) – アルバム・レビュー

2022年5月21日

おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Attitudesの1977年のアルバム『Good News』の紹介です。

Attitudes / Good News (1977年) フロント・カヴァー

Attitudesは、Jim Keltner(ds, per), Paul Stallworth(b, vo), Danny Kortchmar(g, vo), David Foster(k)という4人のセッション・ミュージシャンによるロック・バンド。彼らはGeorge Harrisonの1975年のアルバム『Extra Texture』のレコーディングに参加したことをきっかけに意気投合し、バンドを結成した。

彼らは2枚のアルバムを残しており、この『Good News』は2作目。両アルバムとも、George Harrisonの設立したDark Horse Recordsからリリースされている。ジャケットの左側はバンドのまとめ役のJim Keltnerで、本作のリリース時には35歳。右側は28歳になるDavid Fosterだ。

収録曲は、Brenda Russell夫妻の書いた「Drink My Water」を除いて彼らのオリジナル。Paul Stallworthが4曲(3, 6, 7, 11)を、Danny Kortchmarも4曲(4, 8-10)を書き、残りについてはDavid Fosterが1曲(5)、メンバー全員で1曲(1)となっている。

唯一の黒人メンバーであるPaul Stallworthがソウル・フィーリングたっぷりに歌うファンキーなナンバーが多く、1曲目の「Being Here With You」からファンク・モード全開。ただ、Fosterの書いた「Foster's Frees」だけはインスト曲で、オーケストラを使った映画音楽のような雰囲気は本作の中では異色。

このアルバムにはJay Graydonも参加し、2曲(7, 10)でギターを弾いている。「Change」では華やかに、また「Promise Me The Moon」ではSteely Danの『Peg』のソロように自由な感じで。ただ、「Promise Me ...」のクレジットでは、ソロイストはJay Lewisになっているので、Graydonではないかも知れない。

ラストのタイトル曲「Good News」にはRingo Starrもドラムスで友情出演し、同じくゲスト参加したオルガン奏者のBooker T. Jonesと一緒に、陽気で温かい演奏を繰り広げている。

AttitudesのCDは残念なことに、とてもレアになっている。ファーストとセカンドを1枚のCDに収めた輸入盤が2009年頃にあったが、今では入手が難しい。一方、デジタル・コンテンツならばAmazonから入手可能。2枚のアルバムから16曲をセレクトした『Ain't Love Enough: The Best Of Attitudes』というコンピレーションもある。

●収録曲
  1. Being Here With You - 3:23
  2. Drink My Water - 3:15
  3. Sweet Summer Music - 3:45
  4. Let's Talk Turkey - 2:55
  5. Foster's Frees - 2:10
  6. Turning In Space - 3:18
  7. Change - 4:10
  8. In A Stranger's Arms - 3:58
  9. Manual Dexterity - 3:20
  10. Promise Me The Moon - 3:37
  11. Good News - 3:45

◆プロデュース: Jay Lewis(g), Attitudes

◆参加ミュージシャン: Danny "Kootch" Kortchmar(g, vo), David Foster(k, bv), Paul Stallworth(b, vo), Jim Keltner(ds, per, bv)
with Waddy Wachtel/Jay Graydon(g), Booker T. Jones(k), Ringo Starr(ds), Tower Of Power(horns), Jorge Calderon/Donny Gerrard(bv), etc

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