Bruce Roberts / Bruce Roberts (1977年) – アルバム・レビュー

2019年11月12日

おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Bruce Robertsの1977年のアルバム『Bruce Roberts』の紹介です。

Bruce Roberts / Bruce Roberts (1977年) フロント・カヴァー

Bruce Robertsはニューヨーク生まれのソングライター。優れたメロディ・メーカーとして知られており、特にしっとりとしたバラード系の評価が高い。作詞家のCarole Bayer Sagerとの共作が多く、それらの曲は女性・男性を問わず、様々なシンガーに歌われている。ソロ・アルバムは77年と80年、95年に1作ずつあり、このアルバムが1作目。

本作をプロデュースしたのはベテラン・プロデューサーのTom Dowd。収録された10曲のうち、The Beatlesの「This Boy」のカヴァーを除く全曲がBruce Robertsのオリジナルで、そのうちの6曲(2, 3, 5, 7, 9, 10)はCarole Bayer Sagerとの共作である。

このアルバムの曲も多くのアーティストに歌われている。主なもの(アーティスト名、収録アルバム、リリース年)は以下のとおり。「Our Night」以外はしっとりしたバラードだ。



正統派といった感じの綺麗で穏やかなメロディ。参加したミュージシャンの演奏は優しく、うっとりするようにロマンティック。多くのシンガーが「この曲を歌いたい」と思うのも頷ける。

ビートルズの「This Boy」も素晴らしい選曲だ。繊細でどこか寂しげで、とびきり優しいメロディはこのアルバムにぴったり。まるでBruce Robertsのオリジナル曲のようにアルバムに馴染んでいる。

●収録曲
  1. I Don't Break Easily - 3:08
  2. Our Night - 3:48
  3. I Don't Wanna Go - 4:05
  4. I'd Rather Be Alone - 4:14
  5. Starmaker - 3:51
  6. This Boy - 3:56
  7. Me And My Love - 3:18
  8. The Car Song - 3:38
  9. Steal Away Again - 3:48
  10. I'm Comin' Home Again - 4:12

◆プロデュース: Tom Dowd

◆参加ミュージシャン: Bruce Roberts(vo, k), Steve Cropper/Ray Parker Jr./Fred Tackett(g), David Foster(k), Mike Porcaro/Ron Carter/Donald Dunn/Bob Gloub(b), Jeff Porcaro/Grady Tate(ds), Del Newman/David Campbell(strings ar), etc

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