1979年のAOR名盤

2019年11月24日

AORの代表的なアルバムのうち、1979年に発売された48作品(Rupert Holmes, Ben Sidran, Marc Jordanなど)について、アーティスト名とタイトル、CDの再発状況などをまとめています。アルバムの内容については、管理人のレビュー記事を参考にしてください。

Steve Kipner / Knock The Walls Down

なお、廃盤や未CD化のため入手困難な場合はその旨を示しました。また、メジャーなアーティストに関して複数のアルバムを紹介する場合は、1つ目を●、残り(発売年が1979年でない場合もあり)を○で区別しています。

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AORの名盤 (1979年)

ウェストコースト・ロックを牽引したEaglesがAORテイストの『The Long Run』を発表し、ロック・ギタリストのAdrian GurvitzもAORに傾倒します。ジャズ・コーラス・グループのThe Manhattan Transferや、ドクター・ジャズの異名をもつBen SidranもAORの作品を発表。また、英国のChirs RainbowやThe Bliss Band、オーストラリアのStylusなど、アメリカ以外でもAORの作品が生まれます。ジャンルや国によらず、魅力的なアルバムが発表されました。

  • 107: Rupert Holmes / Partners In Crime
  • 108: Rupert Holmes / Pursuit Of Happiness (浪漫) (1978年)
    ※ストーリー仕立てのドラマティックな作詞に定評のあるRupert Holmes。5作目の『Partners In Crime』はキャリア最大のヒット作で、「Escape」が全米チャートの1位を獲得したほか、「Him」が6位、「Answering Machine」が32位を記録しています。
  • 109: Marilyn Scott / Dreams Of Tomorrow
  • 110: Marilyn Scott / Without Warning! (1983年)
    ※Marilyn ScottはLA出身の女性シンガー。デビュー作の『Dreams Of Tomorrow』では心地よいグルーヴ感のあるナンバーとソウルフルで堂々とした歌声を味わえます。ブルー・アイド・ソウル・スタイルのセッション・シンガーとしても活動しますが、90年代後半にジャズ・シンガーに転向しています。
  • 111: Ben Sidran / The Cat And The Hat
  • 112: Ben Sidran / The Doctor Is In (1977年)
    ※博士号をもち、音楽や特にジャズに対する造詣が深いことから “ドクター・ジャズ" の異名をもつBen Sidran。9作目の『The Cat And The Hat』は、ジャズ・スタンダードに歌詞をつけてスタイリッシュなポップ・ナンバーに再生したアルバムで、ジャズに対する愛とリスペクトが溢れています。ソニーの「AOR CITY 1000」シリーズからは、6作目の『The Doctor Is In』が2016年に再発されました。
  • 113: Rickie Lee Jones / Rickie Lee Jones (浪漫)
  • 114: Rickie Lee Jones / Pirates (1981年)
    ※自由奔放な歌い口が魅力のRickie Lee Jones。デビュー作の『浪漫』からは、気だるい感じでジャジーに歌う「恋するチャック」が全米チャートの4位となるヒットを記録します。2016年にワーナーの「AOR BEST SELECTION 1300」から、この『浪漫』と2作目の『Pirates』が高品質CDで再発されました。これらを含む5CDのBOXセット『Original Album Series : Rickie Lee Jones』もおすすめです。
  • 115: Marc Jordan / Blue Desert
  • 116: Marc Jordan / Mannequin (1978年)
    ※Marc Jordanは、NY生まれのカナダ人シンガー・ソングライター。2作目の『Blue Desert』は、当時勢いのあったJay Graydonによるプロデュースで、ポップとフュージョンが巧みにブレンドされたスマートなAORです。デビュー作の『Mannequin』は、Steely Danの一連のアルバムを手がけたGary Katzによるプロデュース。2016年にワーナーの「新・名盤探検隊」シリーズから、これら2タイトルのCDがデジタル・リマスタリングで再発されました。また、2017年のソニーの「AOR CITY 1000」では、87年の『Talking Through The Pictures』と90年の『Cow』が日本初CD化されています。
  • 117: The Manhattan Transfer / Extensions
  • 118: The Manhattan Transfer / Mecca for Moderns (モダン・パラダイス) (1981年)
    ※The Manhattan Transferは男女4人のジャズ・コーラス・グループ。5作目の『Extensions』はJay Graydonによるプロデュースで、斬新な発想と緻密なプロデュース・ワークにより「Birdland」「Twilight Zone/Twilight Tone」などの名曲が生まれます。6作目の『モダン・パラダイス』もGraydonのプロデュース作です。
  • 119: The Keane Brothers / Taking Off
  • 120: Keane / Keane (ドライヴィング・サタデイ・ナイト) (1981年)
    ※The Keane Brothersは、TomとJohnのKeane兄弟によるポップ・ソウル・デュオ。『Taking Off』は2作目で、David Foster, David Paich, モータウン・レコードのヒット・メーカーであるLamont Dozierがプロデュースを手がけた力作です。この後に二人はロック・バンドのKeaneを結成。1作目の『ドライヴィング・サタデイ・ナイト』はドライヴ感溢れる爽快なロック・アルバムになっています。
  • 121: Adrian Gurvitz / Sweet Vendetta (甘い復讐)

英国のハード・ロック・シーンを渡り歩いたギタリスト、Adrian Gurvitzの最初のソロ・アルバム。ブルー・アイド・ソウル~AOR路線を明快に狙った内容で、それまでのキャリアからは想像もできないようなディスコ調のメロウな曲のみで構成されています。

  • 122: Steve Kipner / Knock The Walls Down

Olivia Newton-Johnの大ヒット曲「Physical」(81年)の作者として知られるソングライター、Steve Kipnerの唯一のアルバム。Jay Graydonの初プロデュース作品で、流麗なギター・ソロも味わえます。ワーナーの「新・名盤探険隊」シリーズから2014年にCDが再発されました。

  • 123: Deniece Williams / When Love Comes Calling (ラヴ・コーリン)

Stevie Wonderのバック・ヴォーカリストを経てソロになったDeniece Williamsの3作目。David FosterとRay Parker Jr.がプロデュースを担当したポップでメロウなAOR作です。ソニーの「AOR CITY 1000」シリーズから2016年にCDが再発されました。

  • 124: Evie Sands / Suspended Animation

NY生まれの女性シンガー・ソングライター、Evie Sandsのサード・アルバム。人肌の暖かさと適度な乾きのあるアルト・ヴォイスが魅力で、冬に聴けば心地よい温もりを、夏に聴けば爽やかな涼を感じられるアルバムです。

  • 125: Stylus / Part Of It All

オーストラリアで結成されたブルー・アイド・ソウル・グループ、Stylusの4作目。ポップなメロディとソフトでファンキーなグルーヴが持ち味で、オージーのバンドらしい(?)大らかさとナチュラル感も魅力。リード・シンガーのPeter Cupplesの歌いっぷりも気持ちいい。

  • 126: Imperials / One More Song For You

Imperialsは米CCMシーンで息の長い活動を続ける男性コーラス・グループです。本作は翌年にChristopher Crossのデビュー作を手がけるMichael Omartianによるプロデュース。ポップでメロウなAOR路線です。CDの入手は難しいですが、Amazonのデジタル・ミュージック・ストアから入手可能です。

  • 127: Felix Cavaliere / Castles In The Air

ブルー・アイド・ソウルの名グループ、The Rascalsの中核メンバーだったFelix Cavaliereの3枚目のソロ・アルバムです。メロディが瑞々しく、ポップでキャッチー。ソウルフルなヴォーカルも素敵です。ソニーの「AOR CITY 1000」シリーズから2016年にCDが再発されました。

  • 128: Dalton & Dubarri / Choice

入手の難しいアルバムで、私も未聴です…。

  • 129: Brooklyn Dreams / Sleepless Nights (ヘヴン・ノウズ)

Brooklyn Dreamsは、NYのブルックリンで幼なじみだったJoe Esposito, Eddie Hockenson, Bruce Sudanoの3人によるヴォーカル・グループ。JoeがDonna Summerとデュエットした「Heaven Knows」が大ヒット(全米4位)し、知られるようになります。本作は、その「Heaven Knows」を含むセカンド・アルバム。

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