1979年のAOR名盤

2024年1月7日

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AORの名盤 (1979年) (続き)

1979年のAORの名盤のうち、残り25タイトルを紹介します。

各作品のアーティスト名とタイトル、CDの再発状況などを整理し、廃盤や未CD化のため入手困難な場合はその旨を示しました。アルバムの内容については、管理人のレビュー記事を参考にしてください。

  • 130: Pieces / Pieces

CDの入手が難しいアルバムです。

  • 131: Wilson Brothers / Another Night

SteveとKellyのWilson兄弟によるユニット、Wilson Brothersの唯一のアルバムです。Steve Lukatherのギター・ソロが素晴らしいことでも知られており、日本ではAORの人気作です。2018年にワーナーの「新・名盤探検隊 紙ジャケ編」から高音質CDで再発されました。

  • 132: England Dan & John Ford Coley / Dr. Heckle And Mr. Jive

England DanとJohn Ford Coleyによるソフト・ロック・デュオの7作目。TOTOのメンバーの参加によりサウンドに厚みと艶が出て、爽快なAORアルバムになっています。ワーナーの「AOR BEST SELECTION 1300」から2016年に高品質CDで再発。また、2015年には本作を含む4作品を2CDに収めた『The Atlantic Albums + Extra tracks』もEdselから発売されていて、おすすめです。

  • 133: Michael Johnson / Dialogue

安らぎ系の曲を丁寧に歌うシンガー・ソングライター、Michael Johnsonの5作目。Bill LaBounty, Tom Snow, Randy Goodrum, Robert Byrne, Parker McGeeなどの曲を取り上げ、さながら「切ないアコースティック名曲集」といった趣きの見事な内容です。

  • 134: Robert Byrne / Blame It On The Night (ワン・ナイト・ロマンス)

米マッスル・ショールズを拠点に活動したシンガー・ソングライターのRobert Byrne。哀愁味のあるメロウな曲を書くライターで、アルバムにもそうした曲が多く、とてもロマンティックです。本作は唯一のソロ・アルバム。他のアーティストにカヴァーされた曲も多いです。

  • 135: Randy VanWarmer / Warmer (アメリカン・モーニング)

Randy VanWarmerのデビュー作。このアルバムから、甘く爽やかなメロディの「Just When I Needed You Most / アメリカン・モーニング」が全米チャートの4位となる大ヒットを記録します。ワーナーの「新・名盤探険隊」シリーズから2014年にCDが再発されました。

  • 136: John Hall / Power

John Hallは、「Dance With Me」のヒットで知られるOrleansの中心メンバー。本作はソロの3作目で、穏やかなタイトル曲は反原子力をテーマとするメッセージ・ソングです。クリンク・レコードから2014年に、ボーナス・トラック付きの最新リマスター盤が紙ジャケット仕様で再発。2013年にはワーナーの「新・名盤探検隊」から、78年の『ジョン・ホールの世界』のリマスター盤が再発されています。

  • 137: Gordon Michaels / Stargazer

アメリカのシンガー・ソングライター、Gordon Michaelsの唯一のアルバム。Paul McCartneyへのオマージュになっており、メロディ運びや歌い方、サウンドの質感などがPaul風。というより、これはもう「Paul McCartneyのアルバム」というべきレベルです。

  • 138: Lani Hall / Double Or Nothing
Lani Hall / Double Or Nothing

入手の難しいアルバムです。

  • 139: Eagles / The Long Run

70年代のウェストコースト・ロックを牽引したEaglesの6作目。「Heartache Tonight」が全米チャートの1位となった他、「The Long Run」と「言いだせなくて」は共に8位をマーク。前作『Hotel Carifornia』に続いてグラミーを受賞しますが、この後しばらく活動を停止しました。

  • 140: J.D. Souther / You’re Only Lonely

Eaglesとも親交のあるシンガー・ソングライター、J.D. Southerの3作目。甘く切ないタイトル曲はRoy Orbisonへのオマージュ。全米チャートの7位を記録するヒットになります。ソニーの「AOR CITY 1000」から2016年にCDが再発されました。

  • 141: Karla Bonoff / Restless Nights (ささやく夜)

カリフォルニア生まれのシンガー・ソングライター、Karla Bonoffの代表作として挙げられることの多いセカンド・アルバム。ソニーの「AOR CITY 1000」から2016年にCDが再発されました。82年の3作目『麗しの女~香りはバイオレット』も同時に再発。同じシリーズからは2017年に、77年のデビュー作『Karla Bonoff』も再発されています。

  • 142: Leah Kunkel / Leah Kunkel (リア)

「夢のカリフォルニア」のヒットで知られるThe Mamas & The PapasのCass Elliotの妹、Leah Kunkelのデビュー作。ソニーの「AOR CITY 1000」から2017年に再発予定でしたが、発売延期中。80年の2作目『I Run With Trouble』も日本初CD化予定でしたが、同じ状況です。

  • 143: Jimmy Messina / Oasis

Buffalo Springfield, Poco, Loggins & Messinaというメジャー・グループで活躍したJim Messinaのソロ1作目。オアシスというタイトルのとおり、気持ちのいい曲がそろっています。Jimのギターの腕前も魅力。ソニーの「AOR CITY 1000」から2016年にCDが再発されました。

  • 144: Bill Hughes / Dream Master

Bill Hughesのソロ・デビュー作。日本では当時、関西地区限定で発売され、すぐに反響を呼んで全国展開が図られたアルバムです。憂いを帯びたメロディとWarm & Gentleな歌声が魅力。ソニーの「AOR CITY 1000」シリーズから2016年にCDが再発されました。

  • 145: The Bee’s Knees / Pure Honey

The Bee’s Kneesは、テキサス州のダラスで活動していた男性3人組。自主制作で2枚のアルバムを残しており、こちらは2作目。ライト&メロウの王道を行く気持ちのいいサウンドで、オレンジの光を反射するジャケットの純蜜のように甘美でナチュラルです。

  • 146: Steve Eaton / Steve Eaton

Steve Eatonは、70年代初めのFat ChanceというグループにBill LaBountyと共に在籍したシンガー・ソングライター。これは2枚目のソロ・アルバムで、穏やかな雰囲気や癒しのサウンドにはBill LaBountyのアルバムと共通するものがあります。

  • 147: Peter McCann / One On One

Whitney Houstonが歌った「やさしくマイ・ハート」(85年)などの作者として知られるPeter McCannの2作目。穏やかで繊細なメロディを備えた、優しさ溢れるAOR集です。2014年にヴィヴィド・サウンドからCDが再発。77年の1st『Peter McCann』も同時に再発されています。

  • 148: Steve Gibb / Let My Song (モノクローム)

Steve Gibbの唯一のアルバム。日本では、田中康夫氏の小説『なんとなく、クリスタル』に「Tell Me That You Love Me」が取り上げられたことで知られています。ピアノを弾きながらしっとりと歌うタイプの詩情豊かなバラードが中心。2016年に最新のリマスタリングでCDが再発されています。

  • 149: Gerard Kenny / Made It Thru The Rain

Billy Joelと親交のあるNY生まれのシンガー・ソングライター、Gerard Kennyのデビュー作。タイトル曲はBarry Manilowによって80年にカヴァーされ、全米チャートの10位を記録します。ソニーの「AOR CITY 1000」シリーズから2017年にCDが再発されました。

  • 150: Chris Rainbow / White Trails

Alan Parson’s Projectのヴォーカリストとして知られてるChris Rainbowの3枚目のソロ・アルバム。持ち前の美声と、ポップなソング・ライティングの才能が遺憾なく発揮されています。山下達郎のような “一人多重コーラス" もあって、繊細で緻密な作りです。

  • 151: Vapour Trails / Vapour Trails

イギリスのセッション・ミュージシャン3人が結成したVapour Trailsの唯一のアルバム。プロデュースをLarry Carltonが担当。『ベストヒットUSA』のテーマ・ソング「サーフサイド・フリーウェイ」の収録アルバムとして有名です。ワーナーの「AOR BEST SELECTION 1300」から2016年に高品質CDで再発されました。

  • 152: The Bliss Band / Neon Smiles

職人ソングライターのPaul Bliss率いるイギリスの5人組、The Bliss Bandの2作目。Amy Holland等がカヴァーした「How Do I Survive?」などを収録しています。ソニーの「AOR CITY 1000」から2016年にCDが再発。Steely Dan色の強い1作目『デビュー!』も同時に再発されています。

  • 153: Mark Williamson / So Far So Good

入手の難しいアルバムです。

  • 154: Deliverance / Tightrope

ドイツで結成されたロック・バンドであるDeliveranceの4作目。ロック、ファンク、ディスコ、ソウル、メロウと、多彩な楽曲を収録し、"まんまBee Gees" なファルセットを随所で繰り出す個性的なサウンド。韓国のレーベルBig Pink Musicから2019年に世界初CD化されました。

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