1972年のロック名盤

のちのアーティストに多大な影響を与え、ヒット・チャートに偉大な記録を残したロック名盤。このページでは、ロックの代表的なアルバムのうち、1972年に発売された5枚のアルバム(Jimmy Cliff, Carole King, David Bowie, Deep Purpleなど)をショート・レビューと共に紹介します。また、関連する他のアルバムや、同じアーティストの他の作品については、参考アルバムとして、アーティスト名とタイトル、発売年をリストします(10作品)。

David Bowie / Ziggy Stardust

アルバムのセレクションは、渋谷陽一氏の著書『ロック ベスト・アルバム・セレクション』(1988年, 新潮社)に準拠しました。バイヤーズのための決定版と言える名ガイド・ブック。私も愛読しました。

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1972年を代表する5枚のアルバム

King Crimson / Earthbound

●227: King Crimson / Earthbound (1972年)

King Crimson初となるライヴ・アルバム。初期のKing Crimsonの持ち味であった情緒性は排除されており、エネルギッシュで即興的な演奏が収められた圧巻のライヴ。後にBad CompanyのメンバーとなるBoz Burrellがヴォーカルとベースを担当した。


<参考アルバム>

○228: King Crimson / Larks’ Tongues In Aspic (1973年)

○229: King Crimson / Discipline (1981年)

Jimmy Cliff / The Harder They Come

●230: Jimmy Cliff / The Harder They Come (1972年)

Jimmy Cliffが主演し、ジャマイカを舞台に描かれた映画『The Harder They Come』のサウンド・トラック・アルバム。ジャマイカで生まれたレゲエという音楽の存在を世界に広めるきっかけとなった。


<参考アルバム>

○231: Jimmy Cliff / In Concert: The Best of (1976年)

○232: Linton Kwesi Johnson / Bass Culture (1980年)

Carole King / Tapestry

●233: Carole King / Tapestry (1972年)

Carole Kingのセカンド・アルバム。「You’ve Got A Friend」「It’s Too Late」「So Far Away」などの馴染みの名曲が生まれ、グラミー賞も4部門を受賞。このアルバムを機に、Carole Kingは女性シンガー・ソングライターの代表格として知られるようになった。


<参考アルバム>

○234: Laura Nyro / Eli And The Thirteenth Confession (1968年)

○235: Leonard Cohen / The Best Of (1975年)

David Bowie / Ziggy Stardust

●236: David Bowie / Ziggy Stardust (1972年)

70年代のDavid Bowieの人気と評価を決定づけたアルバム。自らをZiggy Stardustというロック・スターに扮し、一つのドラマをこのアルバムで演じた。80年代に入ってからはスタイルを一転。Nile Rodgersがプロデュースし、ダンサンブルなサウンドを追求した1983年作『Lets’ Dance』は大ベストセラーとなった。


<参考アルバム>

○237: David Bowie / Heroes (1977年)

○238: David Bowie / Let’s Dance (1983年)

Deep Purple / Live In Japan

●239: Deep Purple / Live In Japan (1972年)

ハード・ロック史上の屈指の名盤として人気の高い1972年作『Machine Head』のメンバーで行った日本でのライヴ。バンドが最も一体感のあった時期のライヴであることと、音質が驚くほど良いことから、最高の演奏を最高の音質で記録したライヴ・アルバムとして名高い。その後、多くのバンドが日本でのライヴ・アルバムを発売するようになった。


<参考アルバム>

○240: Deep Purple / Machine Head (1972年)

○241: Whitesnake / Whitesnake (1987年)

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