The Keane Brothers / Taking Off (1979年) – アルバム・レビュー

おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、The Keane Brothersの1979年のアルバム『Taking Off』の紹介です。

The Keane Brothers / Taking Off (1979年) フロント・カヴァー

The Keane Brothersは、Tom(兄)とJohn(弟)のKeane兄弟によるポップ・ソウル・デュオ。Tomが12歳、Johnが11歳の1976年に、Dwayne Fordの書いた「Sherry」でシングル・デビューし、翌年にデビュー・アルバム『The Keane Brothers』をDavid Fosterのプロデュースでリリースした、期待の兄弟である。

この『Taking Off』は、彼らの2作目。前作のDavid Fosterに加えて、TOTOのDavid Paichとモータウン・レコードのヒット・メーカーであるLamont Dozierがプロデューサーに就き、Foster & Paichで2曲(1, 5)を、Lamont Dozierが残りをプロデュースしている。

本作にはカヴァー曲が3曲(2, 4, 8)あり、「Dancin' In The Moonlight」は、King Harvestの72年のアルバム『Dancing in the Moonlight』のタイトル曲(米13位を記録)。また、「Contract On Love」はLamont Dozier等の作で、Stevie Wonderの66年のアルバム『Up-Tight』の収録曲だ。

「I Wanna Be Where You Are / ボクはキミのマスコット」は、Arthur Ross(Diana Rossの弟)とLeon Wareの共作。Michael Jacksonの72年のソロ・デビュー作『Got To Be There』の収録曲(米16位を記録)である。

残りの曲については、Tom Keaneが2曲(3, 9)、David Paichが1曲(1)、Foster & Paichで1曲(5)、Lamont Dozierが2曲(6, 7)、Fred Rainが1曲(10)を書いた。

Lamont Dozierのプロデュースした曲は、モータウン・サウンドのような柔らかさのあるポップ・ソウル。一方、Foster & Paichプロデュースの2曲は、洗練されたシティ・ソウル。特に、Tom Keaneの書いた「You're Running Away」は本作のベスト・トラックで、メロディもリズムも洒落ている。15歳のTomの声にはあどけなさが残るけれど、曲作りにおいては成熟している。

ラストの「Candy」は、クラブで人気の高い曲らしい。The SoftonesとFirst Classという2つのヴォーカル・グループが共演した同年のアルバム『Together』で、この曲がカヴァーされた。

Keane兄弟の次のアルバム『Keane / ドライヴィング・サタデイ・ナイト』(81年)は、かっこいいロック・アルバム。4人組のロック・バンド、Keaneに名前を変えてリリースされている。

●収録曲
  1. Is Love Not Enough - 3:29
  2. Dancin' In The Moonlight - 3:34
  3. You're Running Away - 3:04
  4. Contract On Love - 4:55
  5. One Thing On My Mind - 3:27
  6. Taking Off - 4:40
  7. Pure Love - 3:18
  8. I Wanna Be Where You Are / ボクはキミのマスコット - 3:26
  9. Rain Or Shine - 3:32
  10. Candy - 3:51

◆プロデュース: Lamont Dozier, David Foster(k), David Paich(k)

◆参加ミュージシャン: Tom Keane(vo, k), John Keane(vo)
with David T. Washington(g), Ed Watkins(b), James Gadson/Rick Calhoun(ds), Paulinho Da Costa(per), Waters(bv), etc

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