Erik Tagg / Rendez-Vous (1977年) – アルバム・レビュー

2019年11月12日

おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Erik Taggの1977年のアルバム『Rendez-Vous』の紹介です。

Erik Tagg / Rendez-Vous (1977年) フロント・カヴァー

Erik Taggは、AORやフリー・ソウルにおいて高い人気を集めるミュージシャン。アメリカ生まれだが、20歳の時にオランダに渡って音楽のキャリアをスタートした。ソロ・アルバムは4枚あり、最初の2枚は欧州リリース。本作は、その欧州リリースのセカンド・アルバムである。

Erik Taggが広く知られるようになったのは、ジャズ/フュージョン・ギタリストのLee Litenourが81年のヒット作『RIT』においてErik Taggをリード・シンガー兼ソングライターとして起用してからだ。独特の湿度と温もりのある爽やかな声と、ソウル・フィーリングのある歌唱が注目され、ヒット曲「Is It You?」(全米15位)などのソングライティングのセンスが評価された。

Lee Litenourは、翌82年のアルバム『RIT/2』においてもErik Taggをフィーチャ。Erik Taggの同じ年のサード・アルバム『Dreamwalkin'』ではプロデューサーを担当している。

どうだろう、この爽やかなグリーンのジャケットは。ミントの香りが漂ってくるようだ。そして、横顔の穏やかな佇まい。端正で清潔なサウンドを期待させる。

内容は期待を裏切らない。ソウルフルでグルーヴィなサウンドは、空に舞い上がるように爽やかでメロウ。少し鼻にかかった感じの歌声もスウィートで、万人が聴いて、万人が気持ちよいと感じる音楽だと思う。

75年のファースト・アルバム『Smilin' Memories』には、Jeff Porcaro(ds), Mike Porcaro(b), Lee Ritenour(g), David Foster(k)などの馴染みのプレイヤーが参加しているが、本作のバック・ミュージシャンはErik Taggの地元ダラスの昔からの知り合いとのこと。ベースのLarry Taggは1歳年上の兄で、本作が初レコーディング。Larryは後にロック・バンドのBourgeois Tagg(ブルジョア・タッグ)を結成して活躍した。

本作が98年に日本で世界初CD化された際には未発表の4曲がボーナス・トラックとして収録されている。その4曲も本編と遜色ない出来で素晴らしい。

●収録曲
  1. Got To Be Lovin' You
  2. Rendez-Vous
  3. Lover With Stature
  4. Fancy Meeting You
  5. Marja's Tune
  6. Babies
  7. Mutual Feeling
  8. Soul Touch
  9. Life Goes On
  10. Living Off The Love (bonus track)
  11. The Love I Gave (bonus track)
  12. Who Are You? (bonus track)
  13. Will They Be Listening? (bonus track)

◆プロデュース: Hans Vermeulen(g, string ar)

◆参加ミュージシャン: Erik Tagg(vo, k, flute), Adam Palma Jr.(g), Bert Liggon(k, per), Larry Tagg(b), George Lawrence III(ds), Ron Snyder(per), etc

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