Player / Spies Of Life (1982年) – アルバム・レビュー

2019年11月12日

おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Playerの1982年のアルバム『Spies Of Life』の紹介です。

Player / Spies Of Life (1982年) フロント・カヴァー

Playerはロサンゼルスで1976年に結成されたロック・バンド。リード・ヴォーカルとギターを担当するPeter Beckettが中心となり、メンバーを変えながら現在も活動している。70年代、80年代、90年代に2枚ずつのスタジオ・アルバムを残しており、2013年の『Too Many Reasons』が最新アルバムになる。

Playerというと、78年のデビュー・アルバム『Player』から生まれた大ヒット曲「Baby Come Back」(米1位)の印象が強い。甘く切ないメロディをメロウで爽やかなサウンドに乗せた「Baby Come Back」は、AORを代表する名曲の1つ。私はこの曲のギター・ソロも好きで、これを聴くとThe Eaglesの「Hotel California」と似たような(70年代終わりの?)郷愁を感じる。Peter Beckerという人は優れたメロディ・メイカーであり、優れたギタリストだと思う。

この『Spies Of Life』は4作目。結成メンバーのPeter Beckett(g, vo)とJohn Friesen(ds)はそのままに、他のメンバーはMiles Joseph(g)とRusty Buchanan(b)に交代している。プロデューサーは、デビュー作も手がけたDennis Lambert。収録曲は全てオリジナルで、その多くはDennis LambertとPeter Beckettの共作である。

デビュー当時より音の厚みが増しているが、メロディアスで爽やかなサウンドというPlayerの持ち味は残したまま。「If Looks Could Kill」はファースト・シングルとなり、Billboard Hot 100チャートの48位を記録。セカンド・シングルの「I'd Rather Be Gone」はヒットこそしなかったが、翌年にFinis Hendersonの名作『Finis / 真夏の蜃気楼』でカヴァーされた。

「Thank You For The Use Of Your Love」は、「Baby Come Back」リヴァイヴァルといった感じのビター&スイートなメロウ・チューン。続く「It Only Hurts When I Breathe」も爽やかな曲だ。

最後の4曲は、80年代洋楽のエッセンスを取り入れたサウンド。「Take Me Back」と「My Survival」は、割とハードでかっこいいメロディアス・ロックで、Peter Beckerの "ロッカー気質" を感じる。一方、「Born To Be With You」と「In Like Flynn / エロール・フリンのように」は、華やかな80'sポップといった趣きだ。

●収録曲
  1. If Looks Could Kill - 3:34
  2. Some Things Are Better Left Unsaid / 何も言わないで - 3:19
  3. Thank You For The Use Of Your Love / サンキュー・フォー・ユア・ラヴ - 3:57
  4. It Only Hurts When I Breathe / オンリー・ハーツ - 3:30
  5. My Mind's Made Up / 君に恋して - 3:59
  6. I'd Rather Be Gone - 2:54
  7. Take Me Back - 3:47
  8. My Survival - 4:34
  9. Born To Be With You - 3:46
  10. In Like Flynn / エロール・フリンのように - 2:50

◆プロデュース: Dennis Lambert(k)

◆参加ミュージシャン: Peter Beckett(vo, g), Miles Joseph(g, bv), Rusty Buchanan(b, bv), John Friesen(ds, bv)
with Gary Wright/Gabriel Katona(k), Jay Lewis(ag), Steve Forman(per), Tom Kelly/Tommy Funderburk(bv)

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