Paul Davis / Cool Night (1981年) – アルバム・レビュー

2019年11月12日

おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Paul Davisの1981年のアルバム『Cool Night』の紹介です。

Paul Davis / Cool Night (1981年) フロント・カヴァー

Paul Davisは、70年代から80年代中盤にかけてアメリカのカントリー・シーンやポップス・シーンで活躍したシンガー・ソングライター。70年にアルバム・デビューし、81年までの約10年の間に7枚のアルバムを制作。80年代中盤を過ぎると早々と音楽活動から引退し、2008年に60歳という若さでこの世を去った。

本作はPaul Davisの7作目、最後のスタジオ・アルバムである。タイトルの「Cool Night」は、寒い日の冷たい夜という意味にも、暑い日の涼しい夜ぐらいのニュアンスにも受け取れる。

何と言ってもメロウでムーディなタイトル曲が良い。ファースト・シングルとなり、Billboard Hot 100チャートの11位を記録するヒットとなった。センチメンタルなメロディが切ない余韻を残す素晴らしいバラードで、冬の冷たい夜に聴きたくなる。

セカンド・シングルは軽快な「'65 Love Affair」。ポップなメロディと陽気なコーラスが印象的なこの曲は、Hot 100チャートの6位に到達。Paul Davisのシングルの中では最高位を記録した。サード・シングル「Love or Let Me Be Lonely」も同じ路線の爽やかなナンバーだが、チャート的には40位止まり。

アルバム全体では「'65 Love Affair」のようなポップで爽やかなナンバーが多く、春から夏の季節に合う。そう考えると、アルバム・タイトルも「暑い日の涼しい夜」というニュアンスかも知れない。

Paul Davisは77年のアルバム『Singer of Songs - Teller of Tales (アイ・ゴー・クレイジー)』からも、「I Go Crazy」という極上のバラードをヒットさせている(米7位)。センチメンタルでロマンティックなバラードを得意とするシンガー・ソングライターだ。

ちなみに、オリジナルのフロント・カヴァーではPaul Davisの爽やかな髭面を拝める。

Paul Davis / Cool Night (1981年) オリジナル・フロント・カヴァー

Paul DavisのこれらのアルバムのCDは、ソニーの「AOR CITY 1000」シリーズから2016年7月に再発されている。2017年8月にも同じシリーズから100タイトルのCDが発売。その中にはPaul Davisがプロデュースに加わったNigel Olssonの79年のアルバム『Nigel / 涙のダンシング・シューズ』があり、お薦めだ。

●収録曲
  1. Cool Night - 3:40
  2. You Came to Me / 愛にマジック・タッチ - 3:38
  3. One More Time for the Lonely / 想い出という名のふたり - 4:09
  4. Nathan Jones - 3:27
  5. Oriental Eyes / 忘れ得ぬ魅惑のオリエンタル・アイズ - 4:28
  6. '65 Love Affair - 3:54
  7. Somebody's Gettin' to You / 誰かがあなたを… - 3:30
  8. Love or Let Me Be Lonely - 3:41
  9. What You Got to Say About Love - 3:53
  10. We're Still Together - 3:40

◆プロデュース: Ed Seay(b, k, bv), Paul Davis(vo, k)

◆参加ミュージシャン: Steve Hardwick/Rick Hinkle(g), Tommy Cooper/Vance Taylor(k), Barry Dunaway(b), Benny Rappa(ds, bv), Carol Veto(bv), etc

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