Nigel Olsson / Changing Tides (1980年) – アルバム・レビュー

2024年1月3日

おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Nigel Olssonの1980年のアルバム『Changing Tides』の紹介です。

Nigel Olsson / Changing Tides (1980年) フロント・カヴァー

Nigel Olssonはイングランド出身のロック・ドラマー。1967年にデビューし、70年からはElton Johnのバンドで活躍している。ソロ活動も並行して行い、最初のソロ作は71年の『Nigel Olsson's Drum Orchestra And Chorus』。内容はインスト・アルバムだが、その後は自ら歌うヴォーカル・アルバムを作っている。

本作『Changing Tides』は5作目。ただし、79年の前作『Nigel / 涙のダンシング・シューズ』の内容が78年の『Niegel Olsson』と3曲しか違わないため、実質的には本作が4枚目のソロ・アルバムと言って良いだろう。

収録曲はカヴァー曲と他のライターの曲で構成されており、選曲がなかなか良い。

爽やかな「Only A Matter Of Time」はEngland Dan & John Ford Coleyの79年のアルバム『Dr. Heckle and Mr. Jive』の収録曲。

美しいバラードの「Should We Carry On」はDavid Foster夫妻とJay Graydonの共作。同年のAirplayのアルバム『Airplay / ロマンティック』の収録曲で、オリジナルではGraydonが歌っている。

ポップな「Trapeze」は、Tony Sciutoの同年のアルバム『Island Nights』の収録曲。「Showdown」もTony Sciutoの作で、Tony自身は99年のアルバム『Be My Radio』でセルフ・カヴァーしている。

ラストの甘美なバラード「If This Is Love」はKerry ChaterとRobbie Pattonの共作。Melissa Manchesterも同年のアルバム『For the Working Girl』で歌い、ACチャートでは19位を記録している。

なお、スペシャル・ゲストとしてElton Johnが参加し、「Showdown」でピアノを弾いている。Elton Johnの同じバンド・メンバーであるDee Murrayもゲスト参加し、「Saturday Night」と「Showdown」のベースを担当した。

Nigel Olssonは決して器用なシンガーではないと思うが、歌心がある。「Should We Carry On」などは、緻密にアレンジされたAirplayのオリジナルよりも、Nigelの歌うバージョンの方が曲の本来の良さを伝えている。あるいは、Fosterが「バラードを叩かせたらピカイチ」と絶賛したというNigelのドラム・プレイにそのような力があるのかも知れない。

●収録曲
  1. Saturday Night - 3:18
  2. Fool Me Again - 3:23
  3. Only A Matter Of Time - 3:10
  4. If You Don't Want Me To - 3:33
  5. That's How Long - 3:33
  6. Showdown - 3:42
  7. Should We Carry On - 4:00
  8. Trapeze - 3:15
  9. If This Is Love - 3:53

◆プロデュース: James Stroud(per), Ed Seay

◆参加ミュージシャン: Nigel Olsson(vo, ds, per), Elton John(p), Richie Zito/Kenny Mims(g), Dee Murray/Don Barrett(b), Russell Ferrante(k), Marilyn Scott(bv), etc

スポンサーリンク