Nielsen-Pearson / Blind Luck (1983年) – アルバム・レビュー

2020年2月8日

おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Nielsen-Pearsonの1983年のアルバム『Blind Luck』の紹介です。

Nielsen-Pearson / Blind Luck (1983年) フロント・カヴァー

Nielsen-Pearsonは、シンガー・ソングライターのReed Nielsen(vo)とMark Pearson(vo)によるユニット。1978年にデビューした際は "The Nielsen Pearson Band" という4人組のバンドだったが、ファースト・アルバムの発表後にNielsenとPearsonのユニットになっている。

この『Blind Luck』はサード・アルバム。80年発表の前作『Nielsen-Pearson』のプロデュースを手がけたRichard Landisが3曲(6, 7, 9)をプロデュースし、残りをBoz Scaggsの『Middle Man』などを手がけたBill Schneeがプロデュースしている。

収録曲は、David Roberts作の「Too Good To Last」を除いて彼らのオリジナル。この曲は、Davidの82年のアルバム『All Dressed Up』からのカヴァーだ。

参加ミュージシャンは、MaxusのMichael Landau(g)とRobbie Buchanan(k)に加えて、ベースをNeil Stubenhaus、ドラムスをCarlos VegaとVinnie Colaiutaが担当するという垂涎の布陣。曲によって、Charles JohnsonやTOTOのSteve Lukatherがギターを弾いており、分厚くて爽快なサウンドになっている。

Steve Lukatherがギターを弾いたのは「Hasty Heart」と「Fadeaway」の2曲。この2曲では3人のギタリストが共演しており、重厚で贅沢な聴き心地を味わえる。ギター・ソロを担当したのはLukatherで、高級なスパイスのように曲の印象をピリッと引き締めている。

曲によってリード・ヴォーカルを変えていて、Nielsenが4曲(3, 5, 7, 8)、Pearsonが5曲(1, 4, 6, 9, 10)を担当。2曲目の「Sentimental」については二人で歌い、Pagesのような爽やかなハーモニーを響かせる。この曲のギター・ソロはLandauだ。

二人のハーモニーは美しいので、しばしばPagesと比較される。アルバムを3枚しか残していないことや、最初はバンドの形態だったこと、活動時期がほぼ同じであることもPagesとの共通点。実際、クールでメロウな「I Hear You Breathing」や「Got Me Where You Want Me」を聴くと、Pagesを思い出す。

素晴らしい内容なのに、CD化されたのは98年の1回のみ。日本のヴィヴィッド・サウンドから2作目と3作目の2 in 1で世界初CD化されるも、その後が続かずに希少になっている。未だCD化されていないファースト・アルバムもいつか聴いてみたいと思う。

●収録曲
  1. Hasty Heart - 4:04
  2. Sentimental - 3:11
  3. Too Good To Last - 3:21
  4. Break Nobody's Heart - 3:40
  5. I Hear You Breathing - 3:15
  6. Lauralei - 4:00
  7. Expectations - 2:55
  8. Fadeaway - 3:19
  9. Got Me Where You Want Me - 3:50
  10. Carrie - 3:51

◆プロデュース: Bill Schnee, Richard Landis(k)

◆参加ミュージシャン: Reed Nielsen/Mark Pearson(vo)
with Steve Lukather/Michael Landau/Chales Johnson(g), Robbie Buchanan/Jai Winding/Ian Underwood(k), Neil Stubenhaus(b), Carlos Vega/Vinnie Colaiuta(ds), Lenny Castro/Victor Feldman/Steve Forman(per), Joe Chemay(bv), etc

スポンサーリンク