Gino Vannelli / Nightwalker (1981年) – アルバム・レビュー

2019年11月12日

おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Gino Vannelliの1981年のアルバム『Nightwalker』の紹介です。

Gino Vannelli / Nightwalker (1981年) フロント・カヴァー

Gino Vannelliはカナダ生まれのシンガー・ソングライター。風格のあるドラマティックな曲を作り、圧倒的な声量で燃えるように情熱的に歌う。そのスタイルは多くの音楽ファンを惹きつけ、プロのミュージシャンからも高い評価を得ている。Gino Vannelliの作る曲や歌声にはリスナーの魂を揺さぶる何か特別な力がある。

この『Nightwalker』はGino Vannelliの7枚目のアルバム。大ヒットした前作『Brother To Brother』と並んで、Ginoの代表作とされている名作だ。曲の格調の高さ、ダイナミックな演奏、パワフルな歌声といった良さはそのままに、前作をより一層情熱的に、ロマンティックに仕上げたような内容になっている。

アルバムのプロデュースは前作同様、Gino、Joe(兄)、Ross(弟)の3人で行い、曲作りにおいてはGinoが中心になり、「Seek and You Will Find」を3人で、「I Believe」をRossと共作。前作のタイトル『Brother To Brother』のように、兄弟の絆を感じるアルバムだ。

演奏面では、ギタリストのMike Millerと、ドラムスのVinnie Colaiutaが素晴らしい。Mike Millerは本作以降、Ginoと11年間も活動を共にし、5枚のスタジオ・アルバムの制作に参加。また、Frank Zappaと仕事をしていたVinnie Colaiutaにとっては、本作がスタジオ・ミュージシャンとしての出世作となり、以降、トップ・セッション・ドラマーとして活躍していく。

本作からは、バラードの「Living Inside Myself」がBillboard Hot 100チャートの6位を記録。前作の名バラード「I Just Wanna Stop」(米4位)に次ぐヒットとなった。セカンド・シングルはドラマティックなタイトル曲の「Nightwalker」で、こちらは41位をマーク。また、アルバムはBillboard 200チャートの15位を記録した。

私のフェイヴァリットは「Put the Weight on My Shoulders」。献身的な詩の内容と、静かだけど情熱的なGinoの歌に感動する。"Cause the weight on my shoulders ain't no weight at all" という決めぜりふの後のギター・ソロもいい。Gino Vannelli版「明日に架ける橋」といったところか。

●収録曲
  1. Nightwalker - 5:07
  2. Seek and You Will Find - 4:40
  3. Put the Weight on My Shoulders - 4:45
  4. I Believe - 4:11
  5. Santa Rosa - 4:12
  6. Living Inside Myself - 4:23
  7. Stay With Me - 4:43
  8. Sally (She Says the Sweetest Things) - 4:29

◆プロデュース: Gino Vannelli(vo, ar), Joe Vannelli(ar, k), Ross Vannelli(ar, bv)

◆参加ミュージシャン: Mike Miller(g), Brad Cole(k), Neil Stubenhaus(b), Vinnie Colaiuta(ds), Michael Fisher(per), David Boruff(sax), Stepanie Spruill/Julia Waters/Maxine Waters/Doug Parry(bv)

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