Tim Feehan / Carmalita (1983年) – アルバム・レビュー
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Tim Feehanの1983年のアルバム『Carmalita』の紹介です。

Tim Feehanはカナダのシンガー・ソングライター。のちに同郷のDavid Fosterのサポートを得て全米進出を果たすが、本作はまだカナダで活動していた頃のソロ・アルバムだ。
Tim Feehanはソロになる前にFootlooseという5人組のグループで活動していた。Footlooseは80年に唯一のアルバム『Footloose』を残して解散するが、そのアルバムでTimは殆どの曲を作曲し、非凡な作曲能力を発揮している。
本作『Carmalita』はソロとしての2作目。Tim本人がプロデュースを担当し、2曲(5, 6)の共作を含めて全ての曲作りを手がけた。
メロディ・メイカーの優れた才能は本作でも存分に発揮され、全曲がメロディアスで瑞々しい。爽やかなポップス系では「January」、メロディアス・ロックでは「Bad Sister」、ロマンティック・バラードでは「Never Say Die」「Sadie J」、R&B系では「Over And Over」と、各ジャンルでキラー・チューンを揃えている。
「Never Say Die」ではカナダの女性シンガーのVickie Mossとデュエットし、この曲はカナダのACチャートの1位を獲得した。Vickie Mossは、David Fosterの同じ年のソロ・デビュー作『The Best Of Me』でも、Fosterと「Love At Second Sight」というバラードをデュエット。また、Fosterが音楽を担当した85年の映画『St. Elmo's Fire』では、FosterとRichard Marxの書いた「If I Turn You Away」を歌っている。
- ●収録曲
- Carmalita - 3:47
- January - 4:41
- Wrong Number - 3:32
- Alone - 4:45
- Bad Sister - 4:24
- Over And Over - 3:33
- Take Her By Surprise - 4:38
- Wait One More Day - 4:17
- Never Say Die - 3:55
- Sadie J - 4:19
◆プロデュース: Tim Feehan(vo)
◆参加ミュージシャン: Gord McCrostie(g), R.J. Smart(k), Greg Dunstan(b), Darrell Mayes(ds), Vickie Moss(vo), etc
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません