Niteflyte / Niteflyte I (1979年) – アルバム・レビュー

2023年5月5日

おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Niteflyteの1979年のアルバム『Niteflyte I』の紹介です。

Niteflyte / Niteflyte I (1979年) フロント・カヴァー

Niteflyteは、Sandy Torano(g)とHoward Johnson(vo)の二人が結成したマイアミのソウル・ユニット。彼らは2枚のアルバムを残しており、この『Niteflyte I』はデビュー作。セカンド・アルバムは81年の『Niteflyte II』で、どちらもフリー・ソウルやAORの人気盤になっている。

9曲の収録曲のうち、二人のオリジナルは5曲(1, 2, 5, 7, 9)で、残り4曲(3, 4, 6, 8)は、Sandy Toranoの古くからの音楽パートナーであるLarry Alexanderの作。ダンス、ファンク、メロウ、レゲエと、多彩な表情のナンバーがバランス良く収録されている。

ミディアム・スローの3曲(2, 4, 8)では、Howard Johnsonのソウルフルなヴォーカルをフィーチャ。特に、爽やかな風が吹くような「If You Want It」の心地よさは格別で、このアルバム一押しの曲。この曲はシングル・カットされ、Billboard Hot 100チャートの37位をマークし、Niteflyte唯一のTop 40ヒットになっている。

「All About Love」や「I Wonder」はNiteflyteらしい素敵なダンス・チューン。熱気がむんむん伝わるようなダンス・ナンバーではなく、メロディや演奏が垢抜けていて上品。爽やかで涼やかな風が吹く感じが、とてもNiteflyteらしい。演奏面の洗練は、David SanbornやMichael Brecker(sax)、Average White BandのHamish Stuart(g)やSteve Ferrone(ds)など、腕達者なプレイヤーの参加によるところも大きそうだ。

他には、ファンキーな「Sunshine」や「Get On The Fun」、レゲエ調の「No Two Alike」、Sandy Toranoが激しくギターを弾く「Tryin' To Find」など多彩。ちなみに、Sandy ToranoはNiteflyte結成前はセッション・ギタリストとしてスタジオ・ワークを数多くこなしており、ギターの腕前は相当なものがある。

81年のセカンド・アルバム『Niteflyte II』は、本作をより一層洗練させたアルバム。SMAPのヒット曲「がんばりましょう」(94年)の元ネタとなった名曲「You Are」が収録されている。

●収録曲
  1. All About Love - 4:43
  2. If You Want It - 4:31
  3. Sunshine - 5:55
  4. Make It Right - 5:17
  5. Get On The Fun - 4:24
  6. Tryin' To Find - 5:22
  7. I Wonder - 3:23
  8. Easy Come - 6:10
  9. No Two Alike - 4:11

◆プロデュース: Sandy Torano, Barry Mraz

◆参加ミュージシャン: Sandy Torano(vo, g, ar), Howard Johnson(vo)
with Hamish Stuart(g, bv), Jack Waldman(k), Lamont Johnson(b), Steve Ferrone/Joe Galdo(ds), David Sanborn/Michael Brecker(sax), Phylis Hyman(bv), etc

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