Marty Balin / Balin (恋人たち) (1981年) – アルバム・レビュー

2019年11月12日

おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Marty Balinの1981年のアルバム『Balin / 恋人たち』の紹介です。

Marty Balin / Balin (恋人たち) (1981年) フロント・カヴァー

Marty Balinはサンフランシスコを拠点に活動したロック・バンドであるJefferson Airplane(1965年~)の創設メンバー。リード・ヴォーカルとギターを担当し、バンドが74年にJefferson Starshipに発展してからも在籍した。78年にソロとなり、最初に出したソロ・アルバムが本作『Balin』である。

他作の曲やカヴァー曲を中心に構成されており、Balinの自作は「Lydia! / 愛しのリディア」のみ。ここからファースト・シングルの「Hearts / ハート悲しく」がBillboard Hot 100チャートの8位となるヒットを記録し、セカンド・シングルの「Atlanta Lady」も27位をマークした。アルバムはBillboard 200チャートの35位を記録している。

ヒットした「ハート悲しく」のノスタルジックなメロディは、一度聴いたら忘れられない。エレピのフレーズがサザンオールスターズの「チャコの海岸物語」(82年)のイントロを思わせるが、もちろん「Hearts」の方が先。この素敵なメロディを書いたのはJesse Barishで、セカンド・シングルの「Atlanda Lady」とラストの「Music Is The Light」もBarishが書いた。どちらも「Hearts」に肩を並べるメロウなメロディだ。

ドラマティックな「Elvis And Marilyn」はLeon Russellの78年のアルバム『Americana』の収録曲。ストレートなロック・チューンの「I Do Believe In You / 君だけを信じて」はPagesの79年のアルバム『Future Street』からのカヴァーである。

「You Left Your Mark On Me / 愛の終りに」や「Lydia!」、「Spotlight / スポットライトの中に」などは割りとハードな音を出しており、ロック・バンドのアルバムとしても十分に楽しめるところが本作の魅力。

83年のセカンド・アルバム『Lucky』との2 in 1のCDがイギリスのBGO Recordsから2013年に再発されており、デジタル・リマスタリングもされていてお薦め。なお「Hearts」のPVもあるが、何だか露骨な表現があったりしてあまりお薦めできない。

●収録曲
  1. Hearts / ハート悲しく - 4:32
  2. You Left Your Mark On Me / 愛の終りに - 4:40
  3. Lydia! / 愛しのリディア - 3:36
  4. Atlanta Lady (Something About Your Love) / アトランタの少女 - 3:46
  5. Spotlight / スポットライトの中に - 3:30
  6. I Do Believe In You / 君だけを信じて - 3:23
  7. Elvis And Marilyn - 3:05
  8. Tell Me More - 3:48
  9. Music Is The Light - 4:17

◆プロデュース: John Hug(g)

◆参加ミュージシャン: Marty Balin(vo, ag), Johnny DeCaro(g, bv), John Jarvis/Neil Larsen(k), Mark Cummings(k, bv), Michael Boddicker(sy), Richard Bassil(b, bv), Billy Lee Lewis(ds), Bobbye Hall/Steve Forman(per), Bill Champlin(bv), etc

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