Joseph Williams / Joseph Williams (1982年) – アルバム・レビュー

2019年11月12日

おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Joseph Williamsの1982年のアルバム『Joseph Williams』の紹介です。

Joseph Williams / Joseph Williams (1982年) フロント・カヴァー

Joseph WilliamsはTOTOの現在のリード・ヴォーカリスト。Bobby Kimball、Fergie Frederiksenに続く3代目として、TOTOの1986年のアルバム『Fahrenheit』と87年の『The Seventh One / ~第7の剣~』のリード・ヴォーカルを担当した。89年にTOTOを脱退するが、2010年の再結成の際にTOTOに復帰して今に至る。なお、父親は映画音楽の著名な作曲家であるJohn Williamsだ。

TOTO以外にもソロやVertigo、CWFといったグループで活動しており、本作はJoseph Williamsのソロとしてのファースト・アルバム。MaxusのJay Gruskaがプロデュースを担当し、Gruska/Maxus色を感じる作風になっている。

1曲目の「What Is She Hiding」を除く全ての曲作りをJosephが手がけ、Gruska, Michael Landau, David Garfield, John Lang(Richard Pageのいとこ)など、曲によって共作者を変えている。

「What Is She Hiding」は、GruskaとBruce Gowdyの作。Bruce Gowdyはハードロック・バンドのStone Furyのギタリストとして知られるが、Maxusの初代ギタリストでもあった。この曲も、もとはMaxus用に書かれたマテリアルらしい。

重厚でハードなロック・チューンの「I Didn't Do It」や明るくポップな「This Girl」、メロウな「One More Chance」やオーケストラをバックにじっくり歌う「Nothing's Lost」など、バランスの良い内容。他であまり聴かないような独特のメロディ進行や引き締まった演奏はMaxusを思わせるが、品の良い爽やかさがあるのはJosephの持ち味だろう。

Maxusの81年のアルバム『Maxus / デビュー !!』の参加メンバーであるGruska(k), Landau(g), Robbie Buchanan/Michael Omartian(k), Tommy Funderburk(bv), Jennifer Williams(comp)は、そのまま本作にも参加。目立たないが、TOTOのSteve Lukatherも「This Girl」でギターを弾いている。なお、ドラマーのMark T. WilliamsはJosephの実兄だ。

このアルバムは日本のCool SoundからCD化されたが、その際にボーナス・トラックが3曲追加されている。そのうちの2曲「Anything You Say」「You Forever」は、TOTO在籍時の80年代後半に書かれた曲とのこと。聴いてみると確かに、TOTOの『The Seventh One / ~第7の剣~』あたりの雰囲気があって懐かしい。

●収録曲
  1. What Is She Hiding - 3:31
  2. That First Night - 3:14
  3. Takin' It - 3:30
  4. One More Chance - 3:53
  5. I Didn't Do It - 3:53
  6. This Girl - 3:31
  7. Something Special - 3:30
  8. Nothing's Lost - 3:44
  9. Make Some Time - 3:19
  10. Anything You Say (Bonus track) - 4:07
  11. You Forever (Bonus track) - 4:42
  12. I Didn't Do It (Bonus track) - 3:53

◆プロデュース: Jay Gruska(k, bv, ar)

◆参加ミュージシャン: Joseph Williams(vo, k, ar), Michael Landau/Steve Lukather(g), David Garfield/Robbie Buchanan/Michael Omartian(k), Dean Cortez(b), Mark T. Williams(ds), Lenny Castro(per), Steve Tavaglione(sax), Jerry Hey(tp), Richard Page/Steve George/Tommy Funderburk(bv), etc

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