Craig Ruhnke / Just Like The Old Times (1982年) – アルバム・レビュー

2019年11月18日

おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Craig Ruhnkeの1982年のアルバム『Just Like The Old Times』の紹介です。

Craig Ruhnke / Just Like The Old Times (1982年) フロント・カヴァー

Craig Ruhnkeはカナダのトロント生まれのシンガー・ソングライター。この『Just Like The Old Times』は、Craig Ruhnkeの通算3作目となるオリジナル・アルバムだ。

76年のセカンド・アルバム『Hot Spell』からは6年が経っており、この間に出されたシングル3曲を含む内容となっている。シングルは、「I Need You To Be There」(79年)、「Heartbreaker」(80年)、「Heartache」(80年)の3曲。

穏やかなメロディとリズムの曲がほとんどで、アレンジもシンプル。温もりのある優しい歌声に心安らぐ。"まるであの頃のよう" というタイトルのように、居心地の良い懐かしさのあるアルバムだけれど、古臭さは感じない。ちなみに、"Just Like The Old Times" という曲はなく、アルバムのコンセプトを表すフレーズだ。

当時の日本盤のジャケットは、鈴木英人氏のイラストを思わせるドリーミーなタッチのアートワークが使われており、アルバムを包むピュアな雰囲気にピッタリ。ちなみに、カナダ・オリジナルのジャケットではCraigが優しくほほ笑んでおり、これはこれで癒されるんだな。

Craig Ruhnke / Just Like The Old Times (1982年) オリジナル・フロント・カヴァー

2011年に韓国・日本共同で初CD化された際には、"90年前後にトロントの自宅スタジオでレコーディングされた" とされる4曲がボーナス・トラックになった。サウンドの質感は新しくなっているけれど、曲の雰囲気は "Just Like The Old Times" ないい感じ。そのCDのパッケージは、オリジナルのジャケットを日本盤LPのアートワークで包む(巻く)という素敵なもので、心づくしのリイシューに頭が下がります。

そのボーナス・トラックから1曲、「Love's A Celebration」を。

●収録曲
  1. Baby Blue - 3:08
  2. Reach Out - 3:06
  3. You're All That I Need - 4:01
  4. My Heart Belongs To You - 2:32
  5. Heartache - 2:27
  6. Just Like Falling In Love Again - 3:04
  7. Heartbreaker - 3:07
  8. I Can't Live Without Your Love - 3:02
  9. I Need You To Be There - 3:09
  10. You Are My Inspiration - 2:58

◆プロデュース: クレジットなし

◆参加ミュージシャン: Craig Ruhnke(vo, g, k, ar), Dave Tyson(k), Bob Mann(g), Tom Szczesniak(b), Barry Keane(ds), Mate Zembell(per), John Johnson(sax), etc

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