Jesse Barish / Jesse Barish (1978年) – アルバム・レビュー

2019年11月12日

おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Jesse Barishの1978年のアルバム『Jesse Barish』の紹介です。

Jesse Barish / Jesse Barish (1978年) フロント・カヴァー

Jesse Barishはカリフォルニアを拠点に活動するシンガー・ソングライター。Marty Balinと親交があり、Balinが在籍したJefferson Starshipの1978年のヒット曲「Count On Me」(米8位, アルバム『Earth / 地球への愛にあふれて』に収録)や、ソロになったMarty Balinを代表するヒット曲「Hearts / ハート悲しく」(米8位, デビュー・アルバム『Balin / 恋人たち』に収録)などを書いている。

本作はJesse Barishのファースト・アルバム。そのMarty Balinがプロデュースを担当し、バック・ヴォーカルにも参加したアルバムだ。全曲がJesse Barishのオリジナルであり、Jefferson Starshipに提供した「Count On Me」も1曲目でセルフ・カヴァーしている。

「ハート悲しく」の作者のアルバム & Marty Balinのプロデュースということで、『恋人たち』のようなロマンティックで艶っぽいサウンドを想像するが、アコースティックな響きのある爽やかでポップな曲が多い。

また、サイケデリックというとちょっと大袈裟だが、独特の浮遊感のある曲を書く人である。例えば、「Power Of Love」「Love Thats Right」「Grand Illusion」などは、どこかミステリアスなムード。Jesse Barishはフルートの奏者でもあり、「A Kiss Made The World Begin」で聴こえるフルートの音色は本人による演奏だ。

ラストは安らぎの3曲。陽だまりにいるような温もりと自由な雰囲気のある「Winds Away」。ハープの音色が印象的な「Lovers Leap」。ドリーミーな「Way To Love」。ともに美しいナンバーで、Jesse Barishはどちらかというとダミ声だが、メロディの美しさがそれを補って、とてもロマンティックに聴こえる。

本作のCDは2000年に世界初CD化されてから長らく入手困難だったが、2016年9月にソニーの「Nice Price Returns」から再発された。このシリーズは "入手困難な廃盤や名盤を低価格で復刻する" という素晴らしい企画。次も楽しみ。

●収録曲
  1. Count On Me - 3:55
  2. Feeling For A Song - 3:27
  3. Power Of Love - 3:46
  4. Love Thats Right - 2:46
  5. You - 3:34
  6. Grand Illusion - 3:34
  7. A Kiss Made The World Begin - 3:17
  8. Winds Away - 4:27
  9. Lovers Leap - 3:06
  10. Way To Love - 2:51

◆プロデュース: Marty Balin(bv)

◆参加ミュージシャン: Jesse Barish(vo, g, per, flute), Jack O'Hara(g), Doug Killmer(b), Jay David(ds), Lenny Pickett(sax), Tower Of Power(horn), etc

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