Gary Benson / Moonlight Walking (1980年) – アルバム・レビュー
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Gary Bensonの1980年のアルバム『Moonlight Walking』の紹介です。

Gary Bensonは英国のシンガー・ソングライター。60年代中頃からソングライターとして活動し、代表的な曲にはOlivia Newton-Johnの76年のアルバム『Come on Over』に収録された「Don't Throw It All Away」や、John Travoltaの同年のアルバム『John Travolta』からのヒット曲「Let Her In」(米10位)などがある。有名なところでは、Maxi Priestの90年のアルバム『Bonafide』からシングル・カットされ、全米1位を獲得した「Close To You」もGary Bensonの作。
ソロ・アルバムは70年から出しており、本作は通算で5枚目となるスタジオ・アルバム。全曲をGary Bensonが書いており、"英国のJimmy Webb" と呼ばれることがあるらしく、ソフトで瑞々しいメロディの曲が揃っている。繊細で優しい歌声に物足りなさを感じるかも知れないが、曲の良さがそれを補っている。
アップ・テンポな曲は「I Think This Could Be It」ぐらいで、それ以外はスロー~ミディアム・テンポの穏やかなナンバー。多くの曲はロンドンでレコーディングされているが、2曲(1, 4)はLAでのレコーディングだ。「Dying To Live With You」の澄み切ったバック・ヴォーカルはLeah Kunkelで、ギターはSteve Lukatherだろう。
「Sanctuary」の終わりに流れるギター・ソロが素晴らしいが、これはRay Russellだろうか。空に舞い上るようなスケール感があり、爽やかな後味。
ジャケットはロンドンの夜の住宅街のよう。街灯の明かりの下で煙草に火を点ける紳士。このムードあるジャケットからは「Close To You」のようなロマンティックなサウンドを想像するが、どの曲も朝のように清々しい。爽やかなアルバムだ。
- ●収録曲
- Dying To Live With You
- Counting The Days Away
- What's Gonna Happen To Us
- What I Was Trying To Say
- Moonlight Walking
- It's A Love Thing
- You Don't Know What That Does To Me
- I Think This Could Be It
- You're The One
- Sanctuary
◆プロデュース: Gary Benson(vo), Fred Mollin & Matthew McCauley
◆参加ミュージシャン: Ray Russell/Steve Lukather(g), Kevin Peek(ag), Rob Young(k, ar), Bobby Ogden(k), Dave Olney/Lee Sklar(b), Russ Kunkel/Les Binks(ds), Frank Ricotti(per), Leah Kunkel(bv), etc
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