Bruce Hibbard / Never Turnin’ Back (1980年) – アルバム・レビュー
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Bruce Hibbardの1980年のアルバム『Never Turnin' Back』の紹介です。

Bruce HibbardはアメリカのCCM(Christian Contemporary Music)シーンで活動したシンガー・ソングライター。ファースト・アルバムは1977年に出されており、本作はセカンド・アルバム。CCMのアルバムにはAORテイストのものが多く、このアルバムもAORきっての名盤として紹介されることの多い人気盤である。
この年にフュージョン・グループのKOINONIAを結成するHadley Hockensmith(g), Bill Maxwell(ds), Harlan Rogers(k), Dean Charts(g)が参加しており、安定感のある粋な演奏に気分も上がる。ちなみにDean Chartsは、Dean Parksの別名。
プロデュースを担当したHadley Hockensmithは、曲に関しても10曲中の8曲をBruce Hibbardと共作。リラックスした爽やかなメロディの曲ばかりで、暗い曲がない。オープンカーを走らせながら笑顔を交わすセピアのジャケットのように、のどかで幸せな音景が次から次へと広がる極上のサウンドだ。
Bruce Hibbardの歌声には陽だまりの暖かさと安らぎがある。清潔で伸びやかな女性バック・ヴォーカルはKelly Willardで、Bruce Hibbardの声との相性はばっちり。軽快な「You Are So Good To Me」を聴くと心がはずむし、ジャケットの影響もあって、ドライヴの際には重宝した。
「Forgiven」はImperialsの前年のアルバム『One More Song For You』で歌われており、そちらはホーンを取り入れたややファンキーな仕上がり。「All Of Me」ではSweet Comfort BandからBryan DuncanとRandy Thomasが参加して、sweetでcomfortなコーラスを添えている。
2000年には20年ぶりのサード・アルバム『Time Waits』をリリース。その後も、『Heavens Gold』(2008年)、『Forty Years』(2013年)と、アルバムを出している。最近の活動については、Bruce Hibbardのサイト(brucehibbard.com)やブログ(hibbyblog.blogspot.jp)をどうぞ。
- ●収録曲
- Never Turnin' Back - 3:12
- Calling - 4:19
- You'll Never Let Me Go - 4:14
- It's a Shame - 3:16
- You're So Good to Me - 4:30
- Forgiven - 3:02
- Straight and Narrow - 3:13
- All Of Me - 3:46
- Love Will Always Make A Way - 4:12
- We Are All His Children - 4:36
◆プロデュース: Hadley Hockensmith(g, b, bv)
◆参加ミュージシャン: Bruce Hibbard(vo, k), Dean Charts(g), Harlan Rogers(k), Bill Maxwell(ds), Keith Edwards(ds, per), Kelly Willard/Bryan Duncan/Randy Thomas(bv), etc
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