Balance / Balance (ブレイキング・アウェイ) (1981年) – アルバム・レビュー

2019年11月12日

おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Balanceの1981年のアルバム『Balance / ブレイキング・アウェイ』の紹介です。

Balance / Balance (ブレイキング・アウェイ) (1981年) フロント・カヴァー

Balanceは1980年にニューヨークで結成された3人組のロック・バンド。メンバーは、Peppy Castro(vo), Doug Katsaros(k), Bob Kulick(g)である。

ヴォーカルのPeppy Castroは60年代からNYでバンド活動をしており、Blues Magoos(64~70年)、Barnaby Bye(73~74年)という二つのバンドに在籍。Blues Magoosではサイケデリック・ロックを指向し、Barnaby Byeでは双子のAlessi兄弟と一緒に活動した。

キーボード担当のDoug KatsarosはNYのスタジオ・ミュージシャン。最初に参加したアルバムはPaul Stanleyの78年のソロ・アルバム『Paul Stanley』で、その後もBon JoviやMichael Bolton、Cherなどのアルバムに参加している。

ギタリストのBob KulickもNYのスタジオ・ミュージシャンで、Dougと同じく『Paul Stanley』に参加。また、KISSのアルバムの『Alive II』(77年), 『Unmasked』(80年), 『Killers』(82年)にも参加し、その流れから実弟のBluce Kulicが84年にKISSの正式メンバーになっている。

本作はBalanceのファースト・アルバム。3人以外に、John Siegler/Willie Weeks(b), Andy Newmark(ds)がサポート・メンバーとして参加している。

NYのスタジオ・ミュージシャンのバンドということから、CDの帯には「当時は "TOTOに対する東からの回答" とも言われた。」と書かれているが、実際に聴いてみると、あまりそういう感じでもない。作る曲にはソウルやR&Bからの影響はほとんどなくて、キャッチーなメロディと爽やかなハーモニーを聴かせる、とても耳なじみのいいメロディアス・ロックになっている。

本作からは、ポップな曲調の「Breaking Away」がBillboard Hot 100チャートの22位をマークし、バラードの「Falling in Love」も58位と健闘した。「Falling in Love」はハッとするように美しいバラード。整ったメロディもさることながら、彼らのハーモニーがあまりに奇麗で感動する。

82年のセカンド・アルバム『In for the Count』では音がややハードに変化。そのアルバムでは、UKジャズ・ロック・グループのBrand-Xなどに在籍したChuck Burgiがドラムスを担当している。83年にバンドは解散したようだが、2009年に27年ぶりのサード・アルバム『Equilibrium』をイタリアのレーベルから発表。ゲスト・プレイヤーとして、Bobの弟のBruce Kulickがベースを弾いている。

●収録曲
  1. (Looking For The) Magic - 3:57
  2. I'm Through Loving You - 3:04
  3. Breaking Away - 3:15
  4. No Getting Around My Love - 3:52
  5. Fly Through The Night / 夜を遙かに - 3:58
  6. American Dream - 4:18
  7. Haunting - 3:50
  8. Falling In Love - 3:17
  9. Hot Summer Nights - 3:21
  10. It's So Strange - 4:09

◆プロデュース: Balance

◆参加ミュージシャン: Peppy Castro(vo), Doug Katsaros(k), Bob Kulick(g)
with John Siegler/Willie Weeks(b), Andy Newmark(ds)

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