Pages / Pages (ファースト・ペイジス) (1978年) – アルバム・レビュー

2020年2月8日

おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Pagesの1978年のアルバム『Pages / ファースト・ペイジス』の紹介です。

Pages / Pages (ファースト・ペイジス) (1978年) フロント・カヴァー

Pagesは、Richard PageとSteve Georgeの澄んだヴォーカルを前面に出した5人組のグループ。他のメンバーは、Peter Leinheiser(g), Jerry Manfredi(b), Russ Battelene(ds)で、この『Pages』は彼らのデビュー・アルバム。

RichardとSteveの二人はPagesの活動のほかにヴォーカル・ユニットとしても仕事をしており、さまざまなアーティストのアルバムにバック・ヴォーカルで参加している。Pagesも、3作目の『Pages』(81年)では2人のユニットになり、その後にグループを解散した。

このアルバムの収録曲は、インスト曲が2曲(5, 7)、ヴォーカル曲が8曲という構成。インストの「Interlude」はDave Grusinの作で、それ以外は彼らのオリジナルだ。ライト・ファンクの「Clearly Kim」、美しいハーモニーを生かしたバラードの「This Is For The Girls」、カリプソの「Love Dance」、フュージョン・タッチの「Room At The Top」など、曲調は多彩だが、どの曲も上質な保湿クリームに包まれているかのように滑らかでメロウな聴き心地。

リード・ヴォーカルに関してはRichardがほとんどの曲を担当し、Steveは「Let It Go」と「Listen For The Love」の2曲を担当している。二人の声質はとても似ていて、どちらも落ち着いたクールな印象の美声。Steveの方がより落ち着いている感じがして、個人的にはSteveの歌うライト・ファンクの「Let It Go」が本作のベスト・トラック。

Richardは決して熱く歌い上げるタイプではないが、後にBobby Kimballが抜けた後のTOTOと、Peter Ceteraが抜けたChicagoに誘われるほど、力量を評価されている。ちなみに、どちらも辞退したとか。

Pagesの解散後、二人はMr. Misterを結成。Pagesではヒット曲に恵まれなかったが、Mr. Misterの85年のアルバム『Welcome To The Real World』から、「Broken Wings」と「Kyrie」の2曲が念願の全米1位を獲得している。Pagesは知らなくても、Mr. Misterを知っている80年代洋楽ファンは多い。

●収録曲
  1. Clearly Kim - 3:23
  2. This Is For The Girls / 歌を捧げて - 3:29
  3. Let It Go / 思いのままに - 4:14
  4. Listen For The Love - 3:44
  5. Love Dance - 2:07
  6. If I Saw You Again - 3:24
  7. Interlude - 1:00
  8. It's Alright / うまくいくさ - 3:26
  9. Room At The Top - 3:50
  10. I Get It From You - 4:12

◆プロデュース: Bobby Colomby(per, bv)

◆参加ミュージシャン: Richard Page(vo, g, k), Steve George(k, vo), Peter Leinheiser(g), Jerry Manfredi(b), Russ Battelene(ds)
with Steve Forman(per), Victor Feldman(vib), Michael Brecker(sax), Philip Bailey(bv), Dave Grusin(strings ar), Randy Brecker(horn ar), etc

スポンサーリンク