Kenny Marks / Follow Him (1982年) – アルバム・レビュー

2019年11月12日

おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Kenny Marksの1982年のアルバム『Follow Him』の紹介です。

Kenny Marks / Follow Him (1982年) フロント・カヴァー

Kenny Marksは、80年代、90年代のCCMシーンで活躍したロック・シンガー。8枚のアルバムを残しており、最初の2枚はAOR色の豊かなサウンドになっている。この『Follow Him』は、そのファースト・アルバム。

プロデュースを担当したのは大御所プロデューサーのKeith Thomasで、収録曲に関しても2曲(1, 3)を提供。残りはKenny Marks作が4曲(2, 4, 7, 9)、Kennyと奥様のPamelaの共作が2曲(6, 10)、外部のソングライターの作が2曲(5, 8)となっている。

キャッチーなメロディの曲が多く、とても聴きやすいアルバム。爽快なロック・チューンと、アコースティックな美しいバラードのコントラストも効いている。Kenny Marksの歌声は艶やかで、男気のある歌いっぷり。

Rick Springfieldみたいな雰囲気のキャッチーなポップ・ロック・ナンバーもあるが、ポップになり過ぎないところが良い。

メインのギタリストは、Jon Goinが担当している。Jon Goinは、Wilson Brothersの名作『Another Night』のタイトル曲でもインパクトのあるソロを弾いているが、本作でも印象に残るフレーズを随所で聴かせる。なお、タイトル曲「Follow Him」だけは、Dann Huffがソロ・パートを担当した。

2作目の『Right Where You Are』も、2001年にCool Soundから本作と同じタイミングでCD化されているが、今は入手が難しく、私もまだ聴いていない。

●収録曲
  1. Lean On Him - 3:37
  2. Lovin' Me For Myself - 2:55
  3. You Need Love - 3:06
  4. You Don't Have To Try And Be Somebody - 3:13
  5. In The Middle Of The Night - 3:34
  6. He'll Finish What He Started - 3:11
  7. Follow Him - 3:23
  8. I Give It All To You - 4:35
  9. Ringin' The Bells - 2:52
  10. When I Least Expect It - 3:10

◆プロデュース: Keith Thomas(k, bv)

◆参加ミュージシャン: Jon Goin/Dann Huff(g)、Bobby Ogdin(k), Mike Brignardello/Jimmy Lee Solas(b), Mark Hammond(ds), Terry McMillan(per), etc

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