笠井 紀美子 / Love Talk (1984年) – アルバム・レビュー

2019年11月12日

おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、笠井 紀美子の1984年のアルバム『Love Talk』の紹介です。

笠井 紀美子 / Love Talk (1984年) フロント・カヴァー

笠井紀美子は日本を代表するジャズ・シンガーの一人。70年代、80年代を中心に20枚ほどのアルバムを制作しており、Herbie Hancockと共演するなど、世界を舞台に音楽活動をした。その後、1987年に始めたジュエリー・デザインの仕事が本業となり、サンタモニカに在住しながら宝飾品ブランドの「kimiko by KIMIKO」を運営している。

この『Love Talk』は、80年代に入って2作目となるアルバムで、前作『KIMIKO』に続き、Richard Rudolphがプロデュースを担当した。Richard Rudolph氏は、故Minnie Ripertonの夫であるが、90年に笠井 紀美子と結婚している。

収録曲は全てヴォーカル曲で、Randy WaldmanやTom Snow、Michael Sembelloなどのライターが曲を提供。ジャズ・ヴォーカルのアルバムというよりは、Adult Contemporary路線のポップな内容で、笠井 紀美子のキュートでエレガントな歌声を生かした曲が多い。

珍しいところでは、Roberta Flackが歌った「Killing Me Softly With His Song / やさしく歌って」(73年, 米1位)のカヴァーが収録されている。静かにしっとりと聴かせるRoberta Flackのバージョンを、ミドル・テンポの華やかな曲にアレンジしており、とても新鮮。

タイトル曲「Love Talk」では、彼女の色香のある歌声が存分に披露される。当時、化粧品のCMのタイアップ・ソングになったということも頷ける、ポップで愛らしい曲だ。

84年にはもう1枚、『New Pastel』というアルバムもリリース。こちらは日本のみの発売のようだ。他にも、ソニーの「ジャズ・コレクション1000」や「クロスオーヴァー&フュージョン1000」、「AOR CITY 1000」から、笠井 紀美子の主だったCDが再発されているので、ひととおり揃えておこうかな、と思案中。

●収録曲
  1. No Way, Not Me - 4:13
  2. Whisper Love - 5:08
  3. The Things That We Do When We're Lonely / さみしい時には - 4:20
  4. Mmm Mmm Good - 5:14
  5. Killing Me Softly With His Song / やさしく歌って - 5:07
  6. Make Up, Break Up - 3:49
  7. Love Talk - 4:07
  8. Nailed In The Pocket - 5:21

◆プロデュース: Richard Rudolph

◆参加ミュージシャン: Kimiko Kasai(vo), Lee Ritenour/Paul Jackson Jr./David Williams/Kevin Clark(g), Randy Waldman(k), Nathan East(b), Harvey Mason/John Robinson(ds), Larry Williams(k, sy, sax), Paulinho Da Costa(per), Denise Routt(bv), etc

スポンサーリンク