AORのクリスマス・ソング~おすすめの7曲
クリスマス・シーズンが近づくと洋楽のクリスマス・ソングが街に溢れてきます。 Wham!(ワム!)の「Last Christmas」(84年)などは定番。Mariah Careyの「All I Want for Christmas Is You / 恋人たちのクリスマス」(94年)も良く耳にします。Band Aidの1984年の名曲「Do They Know It's Christmas?」も感動的でした。
本サイトで紹介しているAORのアーティストも、数は少ないですがクリスマス・ソングを歌っています。このページでは7曲をセレクトして紹介します。
- 1. Chris Rea / Driving Home for Christmas (1988年)
- 2. Kenny Loggins / Celebrate Me Home (1977年)
- 3. Erik Tagg / In December's Cold (1975年)
- 4. Eagles / Please Come Home for Christmas (1978年)
- 5. Michael Franks / Christmas In Kyoto (2003年)
- 6. Danny Deardorff / Christmas Town (1985年)
- 7. Richard Page / I Always Cry At Christmas (2010年)
Chris Rea / Driving Home for Christmas (1988年)
「Driving Home for Christmas」は、数あるクリスマス・ソングの中でも私の大好きな曲。ダンディなChris Reaが歌うクリスマス・ソングというと意外に思いますが、ビター & スウィートのお手本のような素晴らしい曲です。
●収録アルバム:Chris Rea / New Light Through Old Windows (1988年)
Chris Reaの1988年のベスト盤。"New Light Through Old Windows" という素敵なタイトルが付けられているように、通常のベスト盤ではなく、Max Middleton(k)を含む5人のバンドで新たにレコーディングし直したマテリアルを収録しています。
Kenny Loggins / Celebrate Me Home (1977年)
Kenny LogginsがBob Jamesと共作した曲です。歌い出しが "Home for the holidays" であることや、静かな曲調が聖夜を思わせることから、クリスマス・ソングとして広く聴かれているようです。
●収録アルバム:Kenny Loggins / Celebrate Me Home (未来への誓い) (1977年)
Kenny Logginsの最初のソロ・アルバム。ジャズ・キーボード奏者のBob Jamesと、Billy Joelなどのプロデュースで知られるPhil Ramoneが共同でプロデュースしました。ジャズ/フュージョンの名プレイヤーの洗練した演奏をバックにKenny Logginsがじっくり歌うタイプの曲が多い作品です。
Erik Tagg / In December's Cold (1975年)
AORやフリー・ソウル・シーンで高い人気を集めるミュージシャン、Erik Taggの知られざる名クリスマス・ソングです。初めて聴いたとき、その清らかで美しいメロディに感動しました。
●収録アルバム:Erik Tagg / Smilin' Memories (1975年)
Erik Taggの最初のソロ・アルバム。全曲のドラムスをJeff Porcaroが叩いている他、弟のMike Porcaroがベースを担当し、後に親交を深めるLee Ritenourがギタリストとして参加。また、David Fosterも3曲で鍵盤を弾いてます。全員がとても若く、歳の順に並べると、Mike(20), Jeff(21), Erik(22), Lee(23), David(26)という若さ。
Eagles / Please Come Home for Christmas (1978年)
Eaglesとクリスマス・ソングの組み合わせも意外。Don Henleyのハスキーな声がとても温かく聴こえるブルース調の渋い曲です。米Billboard Hot 100チャートの18位をマークするシングル・ヒットを記録しました。Randy Meisnerに代わって加入したTimothy B. Schmitが初めてベースを弾いたEaglesの曲だそうです。
●収録アルバム:Eagles / The Complete Greatest Hits (2003年)
この曲はEaglesのオリジナル・アルバムには収録されていませんが、2003年にリリースされた2CD, 33曲入りのコンピレーション・アルバムには収録されています。
Michael Franks / Christmas In Kyoto (2003年)
ボサノヴァ・フレイバーの曲やアルバムの多いMichael Franksには珍しいクリスマス・ソングです。2003年に日本で先行発売された『Watching the Snow』というクリスマス・アルバムに収録されています。
●収録アルバム:Michael Franks / Watching the Snow (2003年)
クリスマス・アルバムというと、スタンダード・ナンバーをカヴァーしたコンピレーションものが主流ですが、このアルバムでは全曲をMichael Franksが書いています。「The Way We Celebrate New Year's」「My Present」「Island Christmas」など、ロマンティックなタイトルの曲が揃っています。
Danny Deardorff / Christmas Town (1985年)
車いすのシンガー・ソングライター、Danny Deardorffが歌うクリスマス・ソングです。クリスマスに相応しい、天使のように澄んだ美声で歌っています。
●収録アルバム:Danny Deardorff / Chameleon (1981年)
Danny Deardorffの最初のソロ・アルバムです。「Christmas Town」は、本作が2012年に世界初CD化された際にボーナス・トラックとして収録されました。ボーナス・トラックには「The Peace Child」というクリスマス・ソングもあり、どちらもクリスマス用コンピレーション・アルバム『Christmas in the Northwest』(85年:Vol.1、87年:Vol.2)からのセレクトです。
Richard Page / I Always Cry At Christmas (2010年)
Pages~Mr. Misterを率いたRichard Pageの歌うクリスマス・ソングです。Walter Afanasieffの弾く静かなピアノに合わせて、Richard Pageが美しい声でしっとりと歌うロマンティックな曲。美しく成熟したメロディは、クリスマス・ソングの枠を超えてAORとしても一流です。
●収録アルバム:Richard Page / 5 Songs For Christmas (2010年)
タイトルの通り、クリスマス・ソング5曲を収めたミニ・アルバム。トラディショナル・ソング4曲と、Richard PageとWalter Afanasieffが共作した「I Always Cry At Christmas」を収録しています。
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