おすすめのCDボックス・セット（プログレッシヴ・ロック）

2019年10月1日

ロック、ソウル、ジャズなど、さまざまなジャンルのCDボックス・セットが相次いで発売されています。レコード・ジャケットを模した紙ジャケットにCDを収めているものが多く、コンパクトなパッケージでありながらCDの収納枚数が多いことが特徴。その結果、CD1枚あたりに換算すると数百円～1,000円未満のものが多く、アルバムを個別に収集するよりも手間、コスト、収納スペースの面でお得感があります。

そればかりでなく、未発表音源やボーナス・トラックが収録されていたり、入手困難で高値になっていたレア盤が含まれていたり、デジタル・リマスタリングされていたりと、内容、希少性、音質面でも魅力的。

解説や歌詞が付属しないセットもありますが、一方で豪華なブックレットが付属するセットもあります。

そうした魅力的なCDボックス・セットのうち、このページでは、プログレッシヴ・ロックのおすすめのセットを紹介します。

プログレッシヴ・ロックのCDボックス・セット

プログレッシヴ・ロックのジャンルでは、例えば次のようなCDボックス・セットが発売されています。

主だったものについて、パッケージ内容を紹介しましょう。

Kansas / The Classic Albums Collection 1974-1983

米国プログレッシヴ・ロックの代表格であるKansasの10作品、11CDを収めたボックス・セットです。2012年12月にEpicから発売されました。

1974年のデビュー・アルバム『Kansas』から、83年のAOR名盤『Drastic Measures』までを収録しており、『Kansas』から『Two For The Show』までは、ボーナス・トラック付きのデジタル・リマスター盤です。紙ジャケットもしっかりした作りで、『Monolith』は見開きジャケットになっています。また、23頁の豪華なブックレットが付属します。

AORファンには、John Elefanteが加入してAOR路線に転換した『Vinyl Confessions』と『Drastic Measures』の2作品がお薦め。特に『Drastic Measures』は、メロディアス・ハードの名盤です。往年のKansasファンには過小評価されているのかも知れませんが、未聴の方にはおすすめです。

Rush / Studio Albums 1989-2007

Rushがアトランティック・レコードに残した7枚のアルバムを収めたBOXセットです。このうち『Vapor Trails』はリミックス・バージョンです。また、全曲の英語歌詞を掲載した39ページのブックレットが付属しており、丁寧な作りのBOXセットです。

Rushは2014年にデビュー40周年を迎えたカナダの長寿バンド。ギター、ベース、ドラムスのトリオ編成でありながら、一聴するとトリオとは思えない重厚なサウンドを生み出す驚異的な演奏技量を備えたバンドです。特に、ドラムスのNeil Peartの技術は群を抜いています。

Rushのアルバム数は多く、2011年には年代順にデジタル・リマスター盤5作品ずつを収めた『Sector 1/2/3』という3つのBOXセットが発売されています。各セットには、5.1サラウンド・サウンドのDVD-Audioが1枚ずつ付属しており、こちらもおすすめ。

今回発売された『Studio Albums 1989-2007』とのアルバムの重複はないので、4つのBOXセットを全て揃えるとRushの2007年までのアルバムを網羅できます。

Yes / Studio Albums 1969-1987

Yesの12CDのBOXセット『Studio Albums 1969-1987』です。2013年12月にRhinoレーベルから発売されました。

1枚あたり400円を切る価格(*)でデビューから80年代までの全アルバムを網羅し、しかもデジタル・リマスター、ボーナス・トラック付きという内容です。
(*)2013年12月時点のwww.amazon.co.jpにおける価格

プログレッシヴ・ロックの歴史を作った名作群をデジタル・リマスタリングされた音で聴き直すことができます。