AORの名盤 330選

AORを代表する約290のアーティストの名盤 約330タイトルについて、アーティスト名とタイトル、CDの再発状況などを年代順にまとめています。アルバムのセレクションは、ディスク・ガイド『AOR Light Mellow Remaster Plus』(金澤寿和氏)に準拠しています。管理人によるレビュー記事へのリンクもありますので、参考にしてください。

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年代別インデックス

AORとは

AORとは、Adult-oriented Rockの頭文字をとったもので、音楽のジャンルの一つです。

“Adult-oriented" を「大人向け」と解釈すれば、「年齢を重ねた大人世代をターゲットにしたロック」というニュアンスになります。曲の質感として、熱さや激しさよりもクールネスや落ち着き(癒し)を備え、サウンドや演奏面においては粗っぽさよりも洗練や統制を求めた音楽、ということになるでしょう。

代表的なアーティストは、TOTO, Steely Dan, Christopher Cross, Boz Scaggs, Bobby Caldwell, Michael Franksなど。「爽やか」「クール」「メロウ」「ビター・スイート」「癒し」といった表現で形容される曲が多く、凝った音作り(サウンド指向)の作品が多い点が特徴です。

AORは主に日本での用語であり、米国ではこのジャンルはAdult Contemporary (AC)と呼ばれています。

金澤寿和氏は著書の中でAORを次のように定義しています。

そもそもAORという言葉自体が非常にファジーである。だが “ロック" と名が付く以上、ジャズやソウル、フォーク、カントリー等は、あくまでエッセンスとして昇華されていなければならない。"Adult-oriented" なら、適度な洗練さと円熟味を感じさせなければならない。これを追求していけば、AORとは、種々のミュージカル・インフルエンスを程良くブレンドし、かつヒューマンな香りのするトータル・ミュージック。そんな定義になるだろう。

『AOR Light Mellow』Introductionより引用

日本でAORが流行したのは70年代後半から80年代にかけてで、名盤と言われるアルバムの多くはこの時期に生まれています。金澤氏のディスク・ガイドに掲載されているアルバムのリリース年も1974年~1990年です。

その後も根強い人気を背景に、日本では名盤のCDリイシューが何度か行われています。特に、Boz Scaggsの代表作『Silk Degrees』の発売40周年にあたる2016年には、ソニー・ミュージックから100タイトルワーナーブラザーズから50タイトルのCDが再発され、大人世代だけでなく若者世代からも注目を集めました。

AORの名盤CDを集める楽しみ

管理人である私がAORを好んで聴くようになったのは2000年の少し前からのこと。きっかけは、金澤寿和氏のディスク・ガイド『AOR Light Mellow』を書店で偶然手にしたこと。「よし、AORのCDを集めてみよう!」と思いました。ジャンルの定義が難しいため、名盤を選ぶこと自体が難しい作業だったと想像しますが、初版では厳選された250のアーティストの作品が紹介されています。2001年には増補改訂版が出され、さらに41アーティストの作品が追加されました。

ロックを中心に、The Beatles, Led Zeppelin, Pink Floydといった大御所アーティストのアルバムを “だいたい聴いた感" があり(実際は聴いていないアルバムが沢山あるが)、何か聴くべきものはないかということで、ようやく手を伸ばしたジャンルがAOR。TOTOの初期の作品やSteely Danの『Aja』『Gaucho』、Donald Fagenの『Nightfly』など、メジャー・アルバムのCDを何枚か持っていましたが、どちらかというと敬遠していたジャンルです。

“何だか軽い音楽" という先入観があったからかも知れません。実際、サウンドはLed Zeppelinのように重たくはないし、メッセージもPink Floydほど重々しいものではない。でも、ガイドに紹介されている作品を一つ一つ丁寧に聴いてみると、それらは深く味わえる音楽であり、円熟した重みがありました。また、心地よさも格別で、音楽から得られる安らぎや癒しとはこういうものかと納得しました。

今ではガイドに紹介されているアルバムのほとんど(9割がた)のCDを集めました。残りについても、CDの再発や初CD化を気長に待ちます。

ディスク・ガイドは昔から好きで、渋谷陽一氏の名著『ロック – ベスト・アルバム・セレクション』(新潮文庫)を始め、様々なジャンルのものを愛読しました。ディスク・ガイドを読むと、アルバムの背景、当時の音楽事情、アーティストの生き方、著者の目線などが分かります。その上でアルバムを聴くと新たな気づきがあり、楽しいものです。

振り返ると、ガイドに紹介されているアルバムのCDを収集するのはなかなか大変でした。そこで、AORに興味を持った人が今からでもCDを楽に収集できるように、と考えて作成したのがこのページです。中には流通量が少なくて高価なものもありますが、AORの名盤とされているアルバムに誰でも容易にアクセスできる状態を保てればと思っています。

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