AORの名盤 330選

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心に残るギター・ソロ

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心に残るギター・ソロ~おすすめの10曲

AORのアルバムには名演として語り継がれる見事な演奏の記録があります。それらは、卓越した演奏技量が存分に披露されているものや、瞬間のひらめきやアイデアが斬新なもの、メロディや曲調との相乗効果で感動を誘うものなど、様々な魅力でリスナーの心に残ります。このページでは、そのような「心に残る」演奏の中からギター・ソロを10曲セレクトしました。私、管理人の好みで10曲をセレクトしましたが、見落としている/知られざる名演が他にもあると思います。

心に残るギター・ソロ

Steve Kipner / The Ending (1979年)

音楽プロデューサーとして活躍するJay Graydonはギターの名手でもあります。そのアイデア豊富でテクニカルなギター・ソロは爽快かつ贅沢な聴き心地で、Jay Graydonのギター・フレーズ愛好家を熱く惹きつけています。この曲は、Steve Kipnerの79年のアルバム『Knock The Walls Down』のラスト・ナンバー。長く優美なギター・ソロは胸のすくようなカッコよさで、Graydonの "3大ソロ" の一つとされています。

●収録アルバム:Steve Kipner / Knock The Walls Down (1979年)

Steve Kipnerは、Olivia Newton-Johnの81年のヒット曲「Physical」の作者として知られるソングライター。これはSteve Kipnerの唯一のソロ・アルバムで、Jay Graydonの初プロデュース作品とされています。「The Beginning」に始まり、「The Ending」で終わるコンセプト・アルバム風の作りになっており、メロディのきれいな曲が揃った名作です。



Marc Jordan / I'm a Camera (私はカメラ) (1979年)

Jay Graydonの "3大ソロ" とされる2曲目です。「私はカメラ」はMarc Jordanの79年のアルバム『Blue Desert』の収録曲。Jay Graydonは間奏およびエンディングで伸びやかなソロを弾いており、しなやかでポップなメロディ・ラインと相まって、実に爽快な聴き心地。なお、アルバムのプロデュースを手がけたのもJay Graydonです。

●収録アルバム:Marc Jordan / Blue Desert (1979年)

Marc Jordanは、ニューヨーク生まれのカナダ人シンガー・ソングライター。本作はセカンド・アルバムで、ポップスとフュージョンの要素を巧みにブレンドしたスマートで洗練されたAORです。「私はカメラ」の他にもJay Graydonの生き生きしたソロを随所で聴くことのできる、おすすめのアルバムです。



Alan Sorrenti / Per Sempre Tu (1979年)

Jay Graydonの "3大ソロ" とされる3曲目。イタリアのシンガー、Alan Sorrentiの79年のアルバム『L.A. & N.Y.』に収録された「Per Sempre Tu」です。イントロからGraydonの華やかなギターが鳴り響き、エンディングでは伸び伸びとしたソロを弾いており、とても爽快。なお、2年後にはこの曲の歌詞を英語に置き換えた「Beside You」という曲が再リリースされています。

●収録アルバム:Alan Sorrenti / L.A. & N.Y. (1979年)

Alan Sorrentiの6作目。アルバム前半がJay Graydonのプロデュースです。Alan Sorrentiは4作目からアメリカで録音をしており、Graydonは前作『Figli Delle Stelle』と本作、および次作の『Di Notte』に関わりました。



Steely Dan / Peg (1977年)

Jay Graydonのギターの腕が広く知られるようになったのはこの「Peg」からでしょう。Steely Danの名作『Aja / 彩(エイジャ)』に収録されたヒット曲(Billboard Hot 100チャートの11位を記録)です。この曲では、Graydonのトリッキーなソロが採用されるまでに6人(8人以上という説も)の著名なギタリストがソロを弾いたというエピソードが残っています。

●収録アルバム:Steely Dan / Aja (彩(エイジャ)) (1977年)

Donald FagenとWalter Beckerを中心とするSteely Danの6作目。予算とミュージシャンを贅沢に投入して制作されたアルバムで、「Peg」のエピソードなどがアルバム制作における二人の妥協のなさを物語っています。他にも「Home At Last」におけるBernard Purdie(ds)のシャッフルや、タイトル曲におけるSteve Gaddのダイナミックかつ堅実なドラムスなど、語り継がれる演奏が記録されています。



Wilson Brothers / Feeling Like We're Strangers Again (愛にひとりぼっち) (1979年)

Steve Lukatherの名演を紹介します。Lukatherは言わずと知れたTOTOのギタリストですが、セッション・ギタリストとして、様々なアーティストのレコーディングに参加しています。華やかなJay Graydonと対照的に、情熱的で男っぽいフレーズが特徴。Wilson BrothersのこのアルバムはLukatherの官能的なフレーズを存分に味わえるアルバムで、タイトル曲を除く全曲で、惚れ惚れするようなソロを聴くことができます。

●収録アルバム:Wilson Brothers / Another Night (1979年)

Steve(兄)とKelly(弟)のWilson兄弟の唯一のアルバム。根強い支持を得ているAORの人気盤です。タイトル曲「Another Night」のソロを担当したのはSteve Lukatherではなく、Jon Goinというギタリスト。Lukatherに勝るとも劣らぬ迫真のフレーズを放っており、聴き応えがあります。


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Gino Vannelli / Brother To Brother (1978年)

カナダ生まれのシンガー・ソングライター、Gino Vannelliの代表作『Brother To Brother』。タイトル曲を始め、スリリングでテクニカルな演奏が随所で繰り広げられるアルバムです。特にCarlos Riosのギターが全面的にフィーチャされており、そのエモーショナルで卓越したプレイが注目されました。Carlos Riosはこの後、セッション・ギタリストとして多忙になります。

●収録アルバム:Gino Vannelli / Brother To Brother (1978年)

風格とオリジナリティのある曲を作り、抜群の歌唱力で情熱的に歌うGino Vannelli。そのスタイルは多くの音楽ファンを魅了し、プロのミュージシャンからも尊敬と賞賛を集めています。本作はGino Vannelliの6作目。Carlos Riosの他にも、Mark Craneyの手数の多いドラムスやErnie Wattsの美しいサックスなど、演奏面で聴きどころの多いアルバムです。



Player / Baby Come Back (1978年)

Playerはロサンゼルスで結成されたロック・バンド。「Baby Come Back」は全米1位を獲得した彼らのデビュー・シングルで、AORを代表する曲の一つです。メロウなサウンドと爽やかなハーモニーが心地よく、甘く切ないメロディには昔から知っているような懐かしさがあります。エンディングのギター・ソロは私のお気に入り。リード・ヴォーカルとギターを担当するPeter Beckettが演奏しており、郷愁を湛えたフレーズは格別の味わいです。

●収録アルバム:Player / Player (ベイビー・カム・バック) (1978年)

Playerのデビュー・アルバム。「Baby Come Back」に続くセカンド・シングルは爽やかな「This Time I'm In It for Love」で、こちらもBillboard Hot 100チャートの10位をマーク。2曲のTop 10ヒットが生まれました。



Eagles / I Can't Tell You Why (言い出せなくて) (1979年)

Eaglesの「言い出せなくて」は、しみじみとした切なさを伝えるバラード。Timothy B. Schmitのファルセットの美しさと、Don Henley&Glenn Freyの男二人によるハーモニーの優しさがその切なさを際立たせています。咽び泣くようなギター・ソロを弾いているのはGlenn Frey。この味わい深い演奏を聴くたびに、2016年1月に他界したGlenn Freyが偲ばれます。

●収録アルバム:Eagles / The Long Run (1979年)

70年代のウェストコースト・ロックを牽引した偉大なグループであるEagles。本作はEaglesの6枚目のスタジオ・アルバムで、1980年に活動を停止する前の最後のスタジオ・アルバムです。大ヒットした前作『Hotel California』を最後にベーシストのRandy Meisnerが脱退し、元PocoのTimothy B. Schmitがその後任になりました。



Dane Donohue / Casablanca (1978年)

「Casablanca」はDane Donohueの名曲。哀愁のメロディとDon Henley, J.D. Souther, Stevie Nicks, Timothy B. Schmitによる枯れた味わいのバック・ヴォーカルが切なく、鳥肌の立つような感動を覚えます。曲の終わりでは全員一丸でスリリングな演奏を展開し、ドラマティックに曲を盛り上げます。ここでの繊細ながら情熱的なLarry Carltonのギターが素晴らしいので、セレクトしました。Larry CarltonはSteely Danのアルバムなどにも素晴らしいソロを提供しています。

●収録アルバム:Dane Donohue / Dane Donohue (1978年)

アメリカのシンガー・ソングライター、Dane Donohueの唯一のアルバム。内容が素晴らしく、錚々たるミュージシャンを集めて制作されていますが、本作以外にDane Donohueの名前を目にすることは殆ど無く、謎めいたミュージシャンです。プロデュースを担当したTerence Boylanの前年のアルバム『』にサウンドの雰囲気と歌声が良く似ており、参加ミュージシャンも半分ぐらいは重なります。



Bill Hughes / Only Your Heart Can Say (1979年)

最後に、盲目のギタリストであるJose Feliciano(ホセ・フェリシアーノ)のソロを紹介します。Bill Hughesのアルバム『Dream Master』の収録曲「Only Your Heart Can Say」での感動的な演奏です。曲の後半にアコースティックとエレキの両方のギターで1分ほどのソロを披露しており、迫真のプレイ。Jose Felicianoがギターを弾いたAORの曲は、この曲くらいではないかと思います。

●収録アルバム:Bill Hughes / Dream Master (1979年)

テキサス生まれのシンガー・ソングライター、Bill Hughesのファースト・アルバム。日本では当時、本作とDick St. Nicklausの『Magic』が関西地区限定で発売され、すぐに反響を呼んで全国展開されました。憂いを帯びたメロディをBill Hughesが情感を込めて歌うロマンティックなアルバムで、アコースティックを基調とする繊細で美しいサウンドも印象に残ります。



いかがでしたでしょうか? 上に挙げたもの以外にも好きなギター・ソロがあるので、せめてリストだけでも紹介します。なお、曲を紹介できませんでしたが、トップの画像はOrleansのギタリストであるJohn Hallのアルバム『Power』(79年)のフロント・カヴァーです。

・Adrian Gurvitz「Put A Little Love (In Life's Heart) (心のすきま)」(79年):収録アルバム『

・Dave Mason「Two Guitar Lovers」(75年):収録アルバム『

・Boz Scaggs「Hard Times」(77年):収録アルバム『

・Jimmy Messina「Seeing You」(79年):収録アルバム『

・Scott Jarrett「Without Rhyme Or Reason」(80年):収録アルバム『

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